EUROベスト4一番乗りはポルトガル ロナウドはPK一番手で冷静にゴール

ポーランドはクバがPK失敗

 後半に入っても一進一退の攻防は続いた。両チームとも攻撃の中心はエースだった。同4分には右からのクロスをレバンドフスキがマークを受けながらダイビングヘッドを試みた。その6分後には相手最終ライン裏に抜け出たロナウドが左足シュートを狙ったが、ミートしきれずサイドネットに当たった。

 時計の針が進むごとに試合は膠着していく展開の中、同40分には後方からの浮き球パスに反応したロナウドが左足ボレーで合わせようとしたがまさかの空振りに終わった。この試合で最大の決定機をフイにして勝ち越しゴールは奪えず。両チームにとって2試合連続となる延長戦へと突入した。

 延長前半に入って9分にFWアルカディウシュ・ミリク(アヤックス)がミドルシュートを狙ったが枠外へと逸れた。そして延長後半4分には乱入者がピッチになだれ込んでロナウドのもとに一目散に走り、緊迫したムードが台無しになる一幕があった。

 結局120分間では決着がつかず、ポーランドにとっては2戦連続のPK戦となった。先攻のポルトガル1人目を務めたのはロナウド。グループステージのオーストリア戦でPK失敗したCR7だがしっかりとゴール左へと成功させた。続くポーランドのレバンドフスキも落ち着いて決めた。

 悲劇の主役となってしまったのは、“クバ”の愛称で知られるポーランド4人目MFヤクブ・ブワシュコフスキ(フィオレンティーナ)だった。ゴール右隅を狙ったシュートをGKルイ・パトリシオ(スポルティング・リスボン)に止められてしまい顔を覆った。続くポルトガル5人目FWリカルド・クアレスマが決めて勝負あり。PK5-3で勝利したポルトガルが準決勝進出を果たした。

【了】

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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