アーセナル冨安、前半戦の“新加入選手特別賞”に英識者推薦 「非常に堅固な守備を見せるSB」
「WhoScored」のランキングでは7位止まりも、識者2人が冨安を推す
イングランド1部アーセナルの日本代表DF冨安健洋は、夏の移籍市場で加入後、右サイドバック(SB)のレギュラーを守り続けている。英データサイト「Whoscored.com」ではシーズン前半戦を振り返り、冨安に新加入選手の特別賞を与えている。
冨安は加入直後に行われた第4節ノリッジ・シティ戦(1-0)に先発出場すると、以降はスタメンに定着。第18節リーズ・ユナイテッド戦(4-1)まで、15試合連続で先発出場を続けた。「Whoscored.com」の公式YouTubeチャンネルでは、前半戦の最優秀新加入選手賞を決める番組に識者3人が登場。イングランドのジョナサン・ウィルソン記者は、「2人、候補がいる。どちらもアーセナルの選手だ」と言い、イングランド代表GKアーロン・ラムズデールと冨安の名前を挙げた。
そして、ウィルソン記者は冨安について、「右SBでとても良い仕事をしている。チームのバランスを取っているし、左サイドでプレーする選手よりも守備的な役割をこなしている。とても機能していると思うし、センターバックの経験も生きていて、3バックの右を務めることもできる。近年多い攻撃的なSBというよりは、昔からのSBという感じだね。非常に堅固な守備を見せるSBだ」と評価した。
「WhoScored」の評価では、チェルシーからクリスタル・パレスにレンタル移籍したイングランド代表MFコナー・ギャラガーが1位となり、受賞となった。それでも、ウィルソン記者は「パレスのギャラガーは、センセーショナルだけれど、レンタル移籍は本当の意味で新契約ではないよね。だから、僕は冨安だ」と続けた。
また、ダン・バーデル記者も「同じだね。ラムズデールにしようかと思ったが、彼は移籍金がとてもとても高かった。その金額に見合う活躍が期待されている。アーセナルに大きな違いを生んでいるけれどね。冨安はとても堅固だ。まだ得点はないと思うけど、セットプレーでも、両方のボックス内で新たな強みになっている。そんなに評価されていなかったけれども、アーセナルで果たしている役割は大きい」と、同調した。
「WhoScored」の評価では7位だった冨安だが、2人の識者に高く評価された。リーズ戦では負傷して後半途中にベンチへ退いた冨安だが、今後も活躍が期待される。