浦和ロドリゲス監督、劇的な天皇杯優勝に感慨 「奇跡が起こるのもサッカーの魅力」
今季から浦和を率い、日本で初のメジャータイトルを獲得
浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は、12月19日に行われた第101回天皇杯の決勝戦で大分トリニータに2-1で勝利を収めたあと、「奇跡が起こるのもサッカーの魅力」と感慨深げに話した。
【注目】白熱するJリーグ、一部の試合を無料ライブ配信! 簡単登録ですぐ視聴できる「DAZN Freemium」はここから
浦和は前半6分に右サイド深くまで進出したMF小泉佳穂とサポートしたMF関根貴大のところから出たラストパスをMF江坂任が決めて先制。後半もリードしたまま逃げ切り態勢に入ったが、同45分にMFペレイラにヘディングシュートを決められて同点に追いつかれた。
しかし、後半アディショナルタイムに浦和はコーナーキックのこぼれ球をMF柴戸海がボレーシュートで狙うと、途中出場のDF槙野智章が頭でコースを変えて劇的な決勝ゴールを奪った。
ロドリゲス監督は試合後のフラッシュインタビューで、「すごく幸せに感じている。特に今回、多くの方々が来てくれた。全選手、スタッフに感謝しているし、浦和ファミリー全体に感謝している。すごく難しい試合になったが、最後の最後に点を取る、奇跡が起こるのもサッカーの魅力だと思う」と話した。
昨季まで4シーズン徳島ヴォルティスを率いてJ1昇格に導いたロドリゲス監督は、今季から浦和の指揮を執っている。攻守ともにバランスの取れたサッカーを植え付けながら、リーグ戦は6位、ルヴァンカップはベスト4まで進出。そして、国内三大タイトルのラストチャンスとなった天皇杯で浦和に3大会ぶりの優勝をもたらし、来季のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)への出場権も獲得した。
試合中も常にピッチ脇から選手たちを鼓舞する熱血漢であり、相手に応じたビルドアップの修正なども行う戦術家の面も持つロドリゲス監督は自身としても日本で初のメジャータイトルを獲得し、浦和をアジアの舞台へ復帰させた。