ブンデスリーガ公式サイトがドルトムントMF香川を大特集 10項目で日本代表の10番を徹底解剖

「正しい選択をした」(アレックス・ファーガソン)

 ブンデスリーガ公式サイト英語版で、ドルトムントの日本代表MF香川真司の徹底特集が組まれ、「書道の達人による繊細な文字のよう」と、そのプレーぶりを絶賛している。
 
 「シンジ・カガワについての10の事柄」という特集では、文字通り10個のテーマに迫っている。
 
 第一の項目は「フットボール・ブレーン」。
 
 カガワの高いフットボールIQに着目し、「香川はJリーグ誕生の4年前、1989年に生まれた。サッカー選手というキャリアに現実味を持つことができた世代の子供たちの1人だ。実家の大阪から離れた仙台市のFCみやぎバルセロナで磨いたセンス、技術が香川の特長となっている」と分析した。
 第二は「歴史を作るもの」。
 16歳で東北選抜の一員として現シャルケDF内田篤人が所属したU-18日本代表を5-2で撃破する主役となり、Jリーグのクラブで争奪戦が起きた。その3カ月後、香川はセレッソ大阪と高校在籍中にプロ契約。ユース出身の選手の昇格以外のケースではクラブ史上初だったと紹介した。
 第三は「一瞬でファンのお気に入りに」。
 2009年セレッソのJ1リーグ昇格に貢献後、10年夏にドルトムント移籍。リーグ出場4試合目で迎えたシャルケとのルールダービーでゴールを決めたことで、「ドルトムント伝説での立ち位置をほぼ一瞬で確立した」とたたえた。
 4つ目は「チャンピオン」。
 香川移籍後の2シーズンはドルトムントで最も輝けるシーズンだった。11年には9年ぶりにリーグ優勝し、12年にはクラブ史上初の2冠を達成した。香川自身も49試合出場21得点。12年のドイツカップ決勝バイエルン戦では、先制点とアシストを記録。マンチェスター・ユナイテッド(マンU)への移籍最後の公式戦での活躍によって「彼の旅立ち前、最後に輝けるプレーを見せた」と報じられた。
 「英国への一時滞在」という項目では、ドイツ杯バイエルン戦での活躍を目の当たりにした、マンUの伝説的名将アレックス・ファーガソンに招聘され、移籍一年目のリーグタイトルを獲得したが、その後、デイビッド・モイーズ、ルイス・ファン・ハール両政権下で出場機会を失い、14年にドルトムントに復帰したことに触れられている。「ドルトムントと香川は正しい選択をした。彼は水を得た魚のような環境に戻ることができた」とファーガソン元監督は語ったという。

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