国内壮行試合でゴール締めのジャガー浅野 リオ五輪エース証明のループ弾
安堵の笑顔「ゴールできて良かった」
リオデジャネイロ五輪前の国内ラストゲームで、手倉森ジャパンのエースが持ち味を発揮した。29日のU-23南アフリカ代表戦に先発出場したFW浅野拓磨(広島)は3-1のリードで迎えた後半3分に相手最終ラインのミスを突いてゴール。4-1の勝利に貢献した。
「今日の試合はU-23の選手として日本で最後の試合だったので、今日は必ず勝って皆さんに勝利を届けようと(選手同士で)話していました。今日は勝利できて良かった」
浅野は持ち前のスピードを披露した。序盤に不安定な立ち上がりを見せた手倉森ジャパンだが、最終ラインの背後に飛び出す浅野を狙ったロングボールを多用し、全体のラインを押し上げることに成功した。浅野も簡単に相手に潰されることなくキープし、しっかりとタメを作る役割を果たした。
そして、2-1で迎えた前半アディショナルタイムに結果を出した。相手最終ラインの選手が、不用意なボールの持ち方をしたところで猛然とプレス。ボールを奪い取ると、マークを外した中島を見逃さずにピンポイントのラストパスを合わせた。ヘディングシュートを決めた中島も「自分がヘディングを決められるなんて滅多にないので、良いボールでした」と、浅野のアシストに感謝した。
待望のゴールが生まれたのは後半3分だった。DF植田直通(鹿島)のロングボールを最終ラインの選手が処理を誤り、こぼれたボールを拾った浅野が拾った。ドリブルを仕掛けると、カバーに戻るDFと飛び出してくる相手GKの位置を冷静に見極め、少し浮かしたコントロールシュートを決めた。ゴールという結果を残した浅野は、定番の“ジャガーポーズ”も披露して喜びを表現した。
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