「誇大広告」「詐欺」 リバプールのレジェンドが英代表の歴史的敗退でプレミアを一刀両断
元独代表MFハマン氏が英紙に酷評 「チェコ車をランボルギーニ代で売ってきた」
リバプールなどで活躍した元ドイツ代表MFディトマール・ハマン氏が、近年のプレミアリーグについて「詐欺」「平均的な選手にワールドクラスの給与を払っている」と一刀両断にしている。英紙「デイリー・ミラー」が報じた。
イングランドはフランスで行われている欧州選手権(EURO)で、伏兵アイスランドに1-2で敗れてベスト16で早々に姿を消した。歴代最強との呼び声もあったなかでの期待ハズレの完敗劇で、ロイ・ホジソン監督は辞任。選手もパフォーマンスを酷評されるなど、イングランド国内は大きく揺れている。
「イングランド人はプレミアリーグの誇大広告を信じ切っている。彼らはこの15年間、シュコダ(チェコ自動車メーカー)の車をランボルギーニの値段で売ってきた。プレミアリーグは平均的だ。スペインやドイツのフットボールの基準やクオリティーを見てほしい。イングランドとは全く異なるリーグだ。世界中で見られているが、ベストなテレビ番組を制作しているわけではない」
ハマン氏は、かつて活躍した舞台プレミアを切り裂いた。イングランド代表の低迷にはプレミアリーグの状況が大きく影響していると分析する。世界最高峰リーグの一つに数えられるプレミアリーグは、近年は世界各国で放映され、テレビ放映権料の高騰によって各クラブが潤沢な資金を得たことでスター選手が続々と集まっている。一方、英国出身選手の優遇策「ホームグロウン選手枠」が存在し、各クラブともにイングランドクラブの下部組織出身選手をベンチメンバーに登録しなければいけないために、英国人選手というだけで、能力以上の高給を手にできるケースが増えている。
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