アーセナル、若きタレント躍動で暫定4位浮上 英紙が絶賛「未来は明るいと証明した」
ウェストハムを2-0で撃破、20代前半の選手たちが活躍
日本代表DF冨安健洋の所属するアーセナルは現地時間12月15日にプレミアリーグ第17節でウェストハムを2-0で撃破した。FWピエール=エメリク・オーバメヤンが規律違反でキャプテンを剥奪される騒動が起きたなかでの一戦では、2列目の若きタレントが躍動した。地元メディアは「若きスターたちが未来は明るいと証明した」と報じている。
直近5試合は2勝3敗とやや調子を崩していたアーセナル。そこへ前節サウサンプトン戦(3-0)では主将オーバメヤンが規律違反によってメンバー外となるトラブルが発生。その後、ガボン代表FWはキャプテンを剥奪され、ウェストハム戦も引き続きメンバー外となった。
不穏な空気のなかで迎えた相手は今季上位クラブからも勝利を重ねる好調のウェストハムだったが、アーセナルは若い力が躍動。後半の立ち上がりに20歳のFWガブリエウ・マルティネッリのゴールで先制すると、終盤には20歳FWブカヨ・サカのチャンスメイクから21歳MFエミール・スミス・ロウが追加点をゲットし、2-0で勝利を収めた。
英紙「ロンドン・イブニング・スタンダード」は「アーセナルの若きスターたちがピエール=エメリク・オーバメヤンの騒動を忘れさせ、未来は明るいと証明した」との見出しで結果を報道。「試合前はキャプテンを剥奪されたオーバメヤンの話題でもちきりだったが、試合が終わる頃には誰もその事を考えてはいなかった。その代わり、誰もがアーセナルのヤングスターズとその将来性に感動させられていた」と若きガナーズの戦いぶりを絶賛している。
アーセナルは今夏の移籍市場で冨安ら6選手に計1億5000万ポンド(約227億円)を投じて大型補強を敢行。加入時点では6人全員が23歳以下だったことが注目を集めたが、新戦力は軒並みチームにフィットし、スタメンの大半が20代前半のチームへと変貌を遂げた。ウェストハム戦は先発11人中8人が24歳以下で、交代出場した3人もDFヌーノ・タヴァレス(21歳)、スミス・ロウ、FWエディ・エンケティア(22歳)と20代前半の選手たちだった。
ウェストハムを撃破したアーセナルは暫定で4位に浮上している。オーバメヤンの騒動を乗り越えた“ヤング・アーセナル”の強さは本物なのだろうか。