今季レアルは「格段に違う」 アトレティコ撃破…10連勝の要因とは? 現地記者が脱帽

レアルの得点力について違いを語った「スタッツ・パフォーム」のフェリペ・アロンソ・モントーロ記者【写真:高橋智行】
レアルの得点力について違いを語った「スタッツ・パフォーム」のフェリペ・アロンソ・モントーロ記者【写真:高橋智行】

レアル公式戦10連勝を達成した要因は「決定力」

 一方、世界中のスポーツデータの収集、分析、提供を行う企業「スタッツ・パフォーム」のフェリペ・アロンソ・モントーロ記者は今回のマドリードダービーについて次のような感想を漏らした。

「今日はサッカー的には面白味のないものだった。両チームともゲームの組み立てがあまりなく、チャンスの数も少なかったからね。今日はマドリーがアトレティコよりも効果的にプレーしたことが勝敗を分けたと思う」と述べた。実際、レアルとアトレティコのシュート総数は7本対9本(枠内3本対6本)と通常よりも少なく、アトレティコのほうがシュート数で上回ったなか、レアルの決定力が光る試合となった。

 今季覚醒し、リーガで10得点4アシストを記録して11月の月間MVPにも選ばれ、最も注目を浴びているヴィニシウスについては「彼は非常に際立つ活躍をしているが、今のマドリーは彼だけではない。他の選手たちもいいパフォーマンスを見せているし、ベンゼマはいつもどおり素晴らしく、今日も高い決定力を示していた」と言及し、13得点7アシストを記録し、リーガ両部門のランキングでトップに立つフランス代表FWを称えた。

 レアルが公式戦10連勝を達成した要因については「それはゴールにある。マドリーの例年との違いは得点力だ。今季はそんなに多くのチャンスを作っているわけではないが決定力が格段に違う。サッカーはゴールを決めなければ勝てないスポーツであり、そこが大きな差になっている。守備面もはるかに良くなっており無失点に抑えている試合が増えているが、今季のマドリーが例年と違うのはその点だ」と強く訴えた。

高橋智行

たかはし・ともゆき/茨城県出身。大学卒業後、映像関連の仕事を経て2006年にスペインへ渡り、サッカーに関する記事執筆や翻訳、スポーツ紙通信員など、スペインリーグを中心としたメディアの仕事に携わっている。

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