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メッシの決断 29歳でのアルゼンチン代表引退はあまりに早すぎる? マラドーナ、ペレらレジェンドの場合は…
ペレ、クライフは30歳、マラドーナは33歳
衝撃的な代表ラストマッチとなった点でいえば、現在レアル・マドリードの監督を務めるジネディーヌ・ジダン氏。かつての天才司令塔はメッシと共通点がある。地元開催の98年フランスW杯、00年のEURO制覇に大きく貢献した。04年のEURO後に一度は代表引退したものの、ドイツW杯予選で苦しむチームの惨状を受けて代表復帰し、本大会出場に貢献。大会後の引退を明言して臨んだドイツW杯では決勝進出を果たしたが、イタリア戦の延長戦にDFマルコ・マテラッツィに頭突きを浴びせて退場し、チームを優勝に導けなかった。
そんなジダン氏は代表通算103試合31得点。1度目の代表引退は32歳、そして現役引退は34歳だっただけに、メッシの決断は早かったようにも感じられる。
逆にメッシと同じく若くして代表引退を決断したのはサッカーの神様ペレ氏と、トータルフットボールのカリスマ、ヨハン・クライフ氏だった。
16歳にして代表デビューを飾ったペレ氏は58年、62年、70年と三度のW杯制覇を経験したが、92試合77得点を残した30歳にして代表引退を決めた。その一方、で現役生活は36歳まで続けている。
74年西ドイツW杯で革命的なフットボールを披露したオランダ代表で、クライフは絶対的な中心として輝いた。ただ翌78年アルゼンチンW杯は軍事政権だった開催国の情勢に抗議する意味で代表に参加しなかった。そのため代表最後の試合はペレと同じく30歳だった77年10月のことだった。クライフも37歳まで現役生活を送った。
比較的代表引退が早かったふたりでも30代を迎えての決断だったため、メッシの代表引退宣言が驚きを持って受け止められたことは確かだ。世界中から「やめないで」の声が挙がる中、メッシは本当に水色と白のユニフォームを着用することはもうないのだろうか。
【了】
ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images