伊東純也は「自分の陰に隠れてしまっている」 ヘンク不振の要因と現地紙指摘「自信は氷点下まで落ちているようだ」

ヘンクでプレーするMF伊東純也【写真:Getty Images】
ヘンクでプレーするMF伊東純也【写真:Getty Images】

11月4日のELウェストハム戦を最後にゴールに絡めず

 日本代表MF伊東純也の所属するベルギー1部ヘンクが不振に陥っている。現地時間12月12日に行われたリーグ第18節ヘント戦は0-1で敗れ、公式戦9試合未勝利。現地メディアからは、ヘンクの中心選手である伊東が本来のパフォーマンスを発揮できていないとの指摘が出ている。

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 昨季は公式戦42試合で12ゴール16アシストをマークした伊東は、今季も9月から10月にかけてリーグ戦で4試合連続アシストを挙げるなど期待通りの活躍を見せていた。しかし、下降線のチーム状態に影響を受ける形で伊東も最近は得点に絡む場面がなくなり、11月4日のUEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第4節ウェストハム戦(2-2)でのアシストを最後にノーゴールノーアシストとなっている。

 ベルギー紙「Voetbal Belgie」は、伊東が本調子ではないと指摘する。

「有力な優勝候補として今シーズンに臨んだクラブにとっては、さして難しくもない新たな勝ち星を、ヘンクは9試合もの間待ち続けている。チームを再び軌道に乗せるために、新監督のベルント・シュトルクの手はやるべきことでいっぱいになっているだろう。何人かの主力選手の気がかりな調子のカーブは、このドイツ人指揮官の助けになっていない。例えば、ゲラムコ・アレーナ(ヘントの本拠地)でのイトウは穴に落ちてしまっていた。稲妻のようなクロスを上げるこの日本人は、今季の最初の数か月間はチームの数少ない希望の光であり、昨季のフォームを引き続き見せてくれるものと思われた。しかし、ここ数試合の彼は自身のベストフォームだった頃の姿を探している」

 また、ベルギー紙「Het Laaste Nieuws」も「イトウは自分自身の陰に隠れてしまっている。この日本人の自信は非常に速いペースで氷点下まで落ちているようだ」と現状を分析している。

 ヨン・ファン・デン・ブロム前監督の解任によって12月から指揮を執ることになったベルント・シュトルク監督は、12日のヘント戦では伊東を3-5-2の右ウイングバックで起用した。

「Voetbal Belgie」紙は、「日曜日の夕方に行われた試合でイトウはシュトルク監督から特異な役割を与えられた。しかし、これは彼にとって助けにはならなかった。イトウは全てのクロスを供給することができるウイングバックとして起用されたが、このポジションチェンジは彼の守備のクオリティーがいかに限定的であるかを改めて明確にした」と守備面で難があったと指摘。さらに、「シュトルク監督は、彼のチームがピッチのあらゆる場所で相手にプレッシャーをかけることを望んでいる。そのためにイトウとその他何人かの選手たちも守備の仕事をこなさなければならないだろう」と、今後もこのシステムが採用されるのであれば、伊東には守備能力の強化が必要になると予想している。

 果たして、ヘンクと伊東は長い不振から抜け出せるのだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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