上位陣に勝てないアーセナル、主将の失態に見える”未熟さ”と強者のメンタリティー不足

不調が続くFWオーバメヤン【写真:AP】
不調が続くFWオーバメヤン【写真:AP】

ゲーム主将オーバメヤンが規律違反でメンバー外処分

 本来ならば、経験豊富なベテラン選手がチームを引っ張っていくべきところだが、第16節サウサンプトン戦(3-0)では、ゲームキャプテンのオーバメヤンが規律違反によってメンバー外となった。昨季も遅刻によるスタメン落ちがあった同選手に関しては以前からキャプテン適正を疑問視されてきたが、今回の失態によって正式にキャプテン剥奪が決定。放出の噂にまで過熱する事態に発展している。

 オーバメヤンはプレミアリーグでノーゴールが続くなど不調で、サウサンプトン戦は代わりに出場したフランス代表FWアレクサンドル・ラカゼットはゴールを決めて勝利した。しかし、だからと言って「勝ったからOK」で済まされる問題ではないだろう。

 チームをまとめるべきキャプテンが規律違反を犯しているような“情緒不安定”なチームが勝てるほどプレミアリーグは甘くはない。アーセナルでは前キャプテンのMFグラニト・ジャカが2019年10月にファンへの挑発行為や暴言によってキャプテンを剥奪され、オーバメヤンがその後任となった経緯があるが、今回の件も含めて5シーズン連続でトップ4から遠ざかるアーセナルの未熟さを象徴する出来事だ。

 ジャカ、オーバメヤンとキャプテン剥奪が立て続けに起きてしまったアーセナル。より成熟したチームに生まれ変わるためにも、今度こそ適正のある新キャプテンの任命が必要不可欠といえそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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