避けられたはずの歴史的敗戦 出場わずか5分間、18歳のイングランド至宝が数値で示した救世主の素質

遅すぎたラッシュフォードの投入

 イングランド代表は27日、欧州選手権(EURO)の決勝トーナメント1回戦でアイスランド代表と対戦し、1-2で逆転負けを喫し、ベスト16で大会を後にした。この試合、イングランドで唯一輝きを放ったのは、途中投入された18歳のFWマーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)だった。

 主大会初出場の格下アイスランドに歴史的敗戦を喫したことから、ロイ・ホジソン監督は試合終了直後のインタビューで辞任を表明。68歳の老将は大会を通じて、采配に国民から多くの不満が寄せられており、アイスランド戦の采配にもメディアとサポーターから批判が渦巻いている。

 この日、流れを変えられないまま1点ビハインドで後半終盤を迎えた。ホジソン監督は交代カードを残り1枚残しながらも、こう着状態を顔を抑えながら呆然と眺めていた。

 そして後半42分、思い出したかのように3枚目のカードを切る。18歳のラッシュフォードを投入すると、果敢に左サイドからドリブルを仕掛け、停滞していたイングランドの攻撃を一気に活性化させた。しかし、時既に遅く、同点に追いつけぬまま試合終了を迎えた。イングランドは16強で敗退となり、ホジソン監督も辞任に追い込まれた。

 

page1 page2

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング