35歳にして見つけた「弱い自分」 家長昭博、自身5度目の優勝で感じた“次なる世界”
自分らしく「サッカー人生を貫く」決意
――現在35歳。今後のキャリアビジョンは?
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「若い頃の僕を見ている人たちは、この年までやれへんやろと思ってみていたはずです。自分でもその感覚はありましたから(笑)。でも、あれよあれよという間にここまでやらせていただいていますし、自分がイメージしているのとはまた違う自分になれる気がするので、いい意味でいろんなことを裏切っていきたいです。
いろんな偉大な選手が引退されていくのは、自分のことじゃないように、見て、聞いて、感じています。やっぱり引退した時に『この選手カッコよかったよね』『この選手オンリーワンだったよね』と言われたい。阿部(勇樹)さん、(大久保)嘉人さんらは、サッカー人生を生き抜いたんだなと感じました。“自分らしく”というと漠然としてしまいますけど、自分に正直に、引退するまでサッカー選手であることを貫きます」
◇ ◇ ◇
たしかな実力、飽くなき向上心、少年のような遊び心、引き込まれるようなミステリアスさ――。すべてを絶妙なバランスで兼ね備える家長は、すでに「オンリーワン」の存在。そして、どこまでもありのままに、サッカー人生を駆け抜ける。
[プロフィール]
家長昭博(いえなが・あきひろ)/1986年6月13日生まれ、京都府出身。G大阪ユース―G大阪―大分―C大阪―マジョルカ(スペイン)―蔚山現代(韓国)―G大阪―マジョルカ(スペイン)―大宮―川崎。卓越したテクニック、戦術眼と勝負強さで王者川崎の攻撃を牽引する熟練アタッカー。2018年には32歳でJリーグMVPに輝き、今なお進化を続ける。
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(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)