クロアチアが崩せなかった“苦手”ポルトガルの牙城 枠内シュート「0本」につながったサイド偏重の攻撃
A3でのパス成功率はポルトガルが上回る
パスのデータを見てみよう。総パス数から容易に想像できる通り、支配率は圧倒的にクロアチアが高かった(クロアチア59.4%対ポルトガル40.6%)。総パス数ではクロアチアが約1.4倍も多かったが、それが相手陣内でのパス数では16%、アタッキングサードでは17%多かっただけだ。成功率も総パス数ではクロアチアが80.9%とポルトガルの74.7%を大きく上回ったが、相手陣内では68.5%対68%とほぼ互角。アタッキングサードにおいてはポルトガルが64%とクロアチアの56.8%を上回っていた。
アタッキングサード侵入回数、ペナルティーエリア侵入回数を見るとクロアチアが圧倒しているものの、それが最終的にシュートに繋がらなかったことに、この日の問題があったと言える。オープンプレーのクロスはクロアチア28本に対してポルトガルは約半分の15本だ。