クロアチアが崩せなかった“苦手”ポルトガルの牙城 枠内シュート「0本」につながったサイド偏重の攻撃
GS3位で突破のポルトガルが、好調クロアチアに勝利し8強進出
欧州選手権(EURO)決勝トーナメント1回戦、ハリルホジッチ日本代表監督が強力に推すクロアチア代表は、苦労しながらようやくここまで進んできたポルトガル代表との一戦を迎えた。クロアチアと言えば、1998年に日本が初めてワールドカップに出場したフランス大会で同じグループで戦った相手として覚えている人も多いだろう。
クロアチアとポルトガルはこれまで過去3回対戦しているが、ポルトガルが6得点0失点で3勝している。メジャートーナメントでの対戦は、96年EUROのグループステージのみで、3-0でポルトガルが勝利している。
ただ、ポルトガルはEURO優勝未経験のチームとして、これまで最多31試合を戦っているという不名誉な記録も持っている。またポルトガルがEURO本大会で決めた直近7ゴールのうち、5得点はクリスティアーノ・ロナウドで2得点はナニと、スコアラーは2人のみ。今大会のグループステージでの得点の傾向も面白く、4ゴール中3得点、75%がペナルティーエリアの外からのものだった。
一方のクロアチアだが、2008年大会以来2度目となるグループステージ首位突破だが、その時は準々決勝でトルコにPK負けを喫した。しかし、2012年にスペインに0-1で敗れた試合を除けば、過去10試合で6勝3分とEUROではかなりの好成績を残している。実際にこの大会でもグループステージ第3戦で、これまでEURO14戦無敗だったスペインを破っている。
今大会の戦いぶりを見ればクロアチアに分がありそうだったが、結果はこれまでの相性が影響したのか、ポルトガルが延長後半12分に上げた1点を守って次のステージに進んだ。
試合はクロアチアが4-2-3-1、ポルトガルは4-4-2というフォーメーションでスタートした。
【クロアチア代表】
GK
23 ダニエル・スバシッチ
3 イヴァン・ストリニッチ
11 ダリヨ・スルナ
5 ヴェドラン・チョルルカ
21 ドマゴイ・ヴィダ
MF
4 イヴァン・ペリシッチ
10 ルカ・モドリッチ
14 マルセロ・ブロゾビッチ
19 ミラン・バデリ
7 イヴァン・ラキティッチ
FW
17 マリオ・マンジュキッチ
【ポルトガル代表】
GK
1 ルイ・パトリシオ
DF
3 ぺぺ
4 ジョゼ・フォンテ
5 ラファエル・ゲレイロ
21 セドリック・ソアレス
MF
14 ウィリアム・カルバーリョ
15 アンドレ・ゴメス
23 アドリアン・シウヴァ
10 ジョアン・マリオ
FW
7 クリスティアーノ・ロナウド
17 ナニ