慎重すぎた前半を悔やむイニエスタ スペイン流パスワークが鳴りを潜め「命取りになった」
イタリア戦の完敗を受け入れる百戦錬磨の名手 「相手は我々を凌駕した」
スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(バルセロナ)が、欧州選手権(EURO)16強のイタリア戦での敗戦について、「ティキ・タカ」と呼ばれるスペイン流の華麗なパスワークを貫くよりも、前半に堅守速攻を武器とするイタリア対策に重きを置き過ぎた結果だと分析している。スペイン地元紙「AS」が報じている。
イニエスタは後半30分、左足の強烈なボレーシュートを放った。同点への願いを込めた一撃だったが、相手の守護神ジャンルイジ・ブッフォンに阻まれる。これが、この試合におけるマエストロの最大の見せ場だった。イタリアDF陣を無力化するような、一撃必殺のスルーパスは鳴りを潜めた。
「言葉にできることは少ない。この失望を受け入れなければいけない。相手は重要な場面でより効率的だった。我々を凌駕した」
百戦錬磨の司令塔は、静かに敗北を受け入れた。そして敗因については、堅守速攻を貫くイタリアへの過度の配慮があったという。
「相手のフットボールに、あまりに集中しすぎたことが命取りになった。前半はひどかった。相手のやり方を警戒しすぎたことが痛手となった。後半は違った。我々のフットボールに戻った」
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