セルティック、審判委員長の“古橋オフサイド”容認発言を問題視 「深く懸念」で協会に申し立て
セルティックのチェアマンが「深く懸念している」と表明
スコットランド1部のセルティックは、12月2日に行われた第16節ハーツ戦で、日本代表FW古橋亨梧の決勝ゴールで1-0の勝利を収めた。このゴールについて、オフサイドではないかと問われたスコットランド協会審判委員長のクロフォード・アラン氏が、「おそらく」と容認したことについて、セルティックはスコットランド協会に申し立てを行ったという。英紙「デイリー・メール」が報じた。
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古橋のゴールが決まったのは、前半33分のこと。敵陣でボールを保持したセルティックは、スコットランド代表DFアンソニー・ラルストンが右サイドから鋭いクロスをゴール前に入れる。古橋は最終ラインの裏を突き、ニアに飛び込んでゴールネットを揺らした。
ゴールを確信する古橋に対し、ハーツの守備陣はオフサイドを主張。スコットランド1部リーグにはVARがなく、このゴールは認められたが、英公共放送「BBC」が「物議を醸す決勝弾」と報じるなど、試合後も話題となっていた。
ハーツのロビー・ニールソン監督は、「セルティックではなく、審判団に負けた」と発言。2020年からスコットランド協会の審判長を務めるアラン氏は、「これは私がこの役職に就いた時から、常に言っていることだが、私は審判員を助ける。同時に間違いがあった時にも表に出てくる」と言い、この得点について「キョウゴがDFの前にいたか? イエスだ。おそらくね」と、メントした。
そして、「さらにボールが出てくる角度、そして実際の試合でのスピードを考えなければいけない。とても、とても微妙な状況だ。だから、理解できる判定ではある」、と正確なジャッジを下すことが極めて難しい場面だったことを強調した。
審判長が公にこうした発言をすることは、スコットランドでは珍しく、セルティックのチェアマンであるイアン・バンキール氏は「深く懸念している」と表明し、スコットランド協会にも申し立てを行ったという。