堅守でつかんだ初出場アイスランドの歴史的快挙! イングランド撃破で8強に進出

歯車が噛み合わなかったイングランド

 イングランドは後半開始と同時にMFエリック・ダイアー(トットナム)を下げて、MFジャック・ウィルシャー(アーセナル)を投入した。それでも、すぐには流れを取り戻すことはできない。逆にアイスランドは、後半10分に同点弾のR・シグルドソンがエリア内でオーバーヘッドシュートを狙ったが、至近距離からのシュートにハートがなんとか反応してピンチを防いでいる。

 攻撃が停滞していたイングランドは同15分にスターリングを下げて、FWジェイミー・ヴァーディ(レスター)をピッチに送り出した。直後にMFデレ・アリ(トットナム)が右からのクロスにボレーで合わせたが、シュートは枠を大きく外れた。

 時計の針が進むに連れ、徐々に焦りが顕著となってきたイングランドはラストパスが乱れ、イージーなトラップミスも目立つようになるなど、チームの歯車が全く噛み合わなかった。ロイ・ホジソン監督は同42分、ルーニーを下げて18歳の新星FWマーカス・ラッシュフォードを投入したが、集中力を切らさずに守るアイスランドの牙城を崩すことはできなかった。

 一方、歴史的快挙を成し遂げたアイスランドは、シュート数8対18、パス数247対527、ボール支配率37%対63%とタレントひしめくイングランドを相手にデータ上は圧倒されながらも、流れのなかから失点せず。驚異の堅守で8強入りを果たした彼らは、準々決勝で開催国フランスと対戦。最高の舞台で、小国の“おとぎ話”は続いていく。

【了】

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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