イタリアがスペインのEURO3連覇阻む! 完璧なる2-0勝利で8強進出

前半33分にDFキエッリーニが決勝弾 相手の十八番パスワークを封じ込める

 イタリア伝統の“カテナチオ”が王者スペインを完全に封じ込めた。欧州選手権(EURO)決勝トーナメント1回戦で最大の注目カードとされたイタリア対スペインは、イタリアが前半33分にDFジョルジョ・キエッリーニのゴールで1点を奪うと、後半アディショナルタイムにFWグラツィアーノ・ペッレが追加点を挙げ2-0の勝利。ドイツと対戦する準々決勝に進出した。

 グループEを開幕2連勝で早々と1位通過を決めたイタリアが、第3戦で主力9人を温存して万全の調整でこのゲームに臨んだ。一方のスペインは2連勝後のクロアチア戦も同じスタメンで臨んだものの敗戦。さらにこのゲームでも同じ名前が並び4戦連続同じスタメンで臨んだ。

 キックオフ直前から“ゲリラ豪雨”に見舞われたメイン会場スタッド・ドゥ・サンドニのピッチで、序盤からペースを握ったのはイタリアだった。前半8分、MFアレッサンドロ・フロレンツィのフリーキックにFWグラツィアーノ・ペッレがヘディングシュートを放った。これはスペインGKダビド・デ・ヘアがファインセーブを見せたが、同25分にはMFマッティア・デシリオのクロスにMFマルコ・パローロが頭で合わせる決定機を作った。

 すると同33分、ゴール前中央約20メートルでのペッレのポストプレーに対してスペインDFセルヒオ・ラモスが不用意なファウルでフリーキックを与えてしまう。これをFWエデルが強烈な低い弾道のシュートで狙うと、デ・ヘアはボールを大きく弾くことができずに目の前にこぼした。そこにイタリアMFエマヌエレ・ジャケリーニが突進すると、さらにボールはこぼれ、キエッリーニが押し込んだ。その後もイタリアはスペインに大きなチャンスを作らせることなく、先制点を手に1-0で前半を終えた。

 

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