元プレミア審判員、古橋に罰金処分を課すべきと主張 「サッカーのイメージを汚す」
キース・ハケット氏は「(自分が)スコットランド協会の人間なら罰金を科す」と指摘
かつてプレミアリーグで笛を吹き、10年にわたってFIFA(国際サッカー連盟)国際審判員リストに入っていたキース・ハケット氏は、セルティックに所属する日本代表FW古橋亨梧に対して、スコットランドサッカー協会は罰金処分を検討すべきだとコメントした。英メディア「フットボール・インサイダー」が報じている。
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今夏の移籍市場でスコットランド1部セルティックに加入した古橋は、ここまでリーグ戦13試合出場して8得点を挙げる活躍を見せ、得点ランク2位につけている。現地でも大きな話題を集める存在となっているが、ハケット氏は日本人アタッカーの問題点を指摘した。
多くのゴールを量産してセルティックファンを歓喜させている古橋だが、その一方でファウルを得ようとしてダイビングをすることが現地では批判されている。現役時代にスコットランド代表やレンジャーズで活躍したMFバリー・ファーガソン氏も、「セルティックに加入してから、彼はファンタスティックだ」と称賛しつつも、「いくつかの行為、この前のものはジョン・サウターが絡んだものだったと思うが、それらはやる必要がなかった。彼は多くの人にとってヒーローなのだから、彼のサッカーで物語るべきだ」と、続けた。
ファーガソン氏が言及したのは、12月2日に行われた第16節ハーツとの一戦。古橋が決勝ゴールを挙げ、セルティックは1-0で勝利したが、この試合中にサウターの腕を引っ張りながら、倒れ込むような場面があった。また、10月30日に行われた第12節リビングストン戦(0-0)でPKを獲得した際にも、DFアヨ・オビレイェに後頭部を叩かれたが、その際にかなり大袈裟に倒れこみ、批判された。
ハケット氏はオビレイェとの場面を振り返り、「こうした出来事は、サッカーのイメージを汚す」と、強い言葉で非難した。
「選手たちは、お互いを気遣う義務がある。彼らはサッカー選手だ。足でプレーしなければいけない。1人の選手が相手選手の首から上に手をやることは、その選手の安全を損ねる行動だと言える。この後頭部を叩く行為も、まったくもって、絶対に許されない行為だ。だが、キョウゴの倒れ方は誇張されている。両選手は自分たちの行動が容認されないものだと示されなければいけない」
そして、ハケット氏は「もし、私がスコットランドサッカー協会の人間だったら、彼ら2人を呼び、罰金を科す。審判員はこうした状況を管理している。スコットランド協会が、さらに締め付けなければいけない。彼らは、選手たちにサッカーのイメージに対する責任もあることを思い起こさせるべきだ」と、主張した。
イギリスでは、他の国以上に、他者を欺くことが厳しく非難される傾向にある。ピッチですぐに適応を見せて、結果を残している古橋にとっても、ダイブで欺こうとする選手とみなされるのは不本意なはず。それだけに、今後の立ち振る舞いが注目される。
(FOOTBALL ZONE編集部)