久保建英の“劇的弾”「ただの1点ではない」 今季初ゴールの“価値”を現地指摘
強豪アトレティコのホームで今季初ゴール、敵地でインパクトを放つ
マジョルカは、12月4日に行われたリーガ・エスパニョーラ第16節のアトレティコ・マドリード戦に2-1で勝利した。この試合の後半アディショナルタイムに決勝ゴールを挙げた日本代表MF久保建英が、あらためてスペイン国内でも注目されている。スペイン紙「LA RAZON」は、そのキャリアを振り返った。
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1-1で迎えた後半アディショナルタイム1分、この試合に途中出場していた久保は、相手の最終ラインの裏を取ると、スロベニア代表GKヤン・オブラクとの1対1を制してチームを勝利に導くゴールを奪った。
この活躍を受け、「LA RAZON」は「バルセロナから来た“日本のメッシ”は、レアル・マドリードから加入してアトレティコを倒した」と、ライバル関係にあるスペイン最大の2クラブと久保の関係をタイトルで伝え、「クボ・タケは、若い頃にラ・マシアでプレーし、まだ20歳だが白いチーム(レアル)の未来への賭けとなっている」と報じた。
記事では、マジョルカが10月から未勝利であり、アウェーゲームで勝ち点を持ち帰る必要があったことを強調。そして、そんなチームを勝利に導いた久保について「土曜の夜のマジョルカのヒーローは、まだ20歳であり、彼は日本のサッカー史上最大のスター選手であるという荷物を常に背負っている」と描写。さらに、数々の日本のメディアが久保を追い、インスタグラムのフォロワーが120万人を超えること、昨季、レンタル移籍で所属したビジャレアルのウダイ・エメリ監督が「ピッチ外ではすでにスターであり、ピッチ内でスターになるように取り組む必要がある」と語ったことなどが紹介された。
さらに、幼少時代にもさかのぼり、初めてスペインにわたって最初に加入したのが、バルセロナの下部組織であるラ・マシアであることから、「日本のメッシ」と称されること。その後、FIFAの制裁によってバルサを離れて日本へ戻ったこと、バルサに戻ると思われたがレアルへ移籍したキャリアについても触れられた。
そして、記事の最後には、「彼は白(レアル)に所有されるサッカー選手だが、まだ(レアル)初の日本人選手として、あのユニフォームを着てデビューを果たしていない。昨年の最初の6か月はビジャレアルでプレーし、1月からはヘタフェに所属して降格から救った。今シーズン、彼はマジョルカに戻り、8試合で1得点を挙げた。だが、ただの1点ではない。メトロポリターノで勝利を決める1点だ」と、改めてアトレティコ戦でのゴールの価値について綴っている。
ビッグクラブを相手に、勝利を呼び込む活躍を見せた久保。スペインでも注目されるキャリアを歩んできた日本の新星は、この先、どのような活躍を見せるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)