ミランに衝撃、ブロッキ監督が会長に三くだり半!? 来季ブレシア監督就任を要求へ
まさかの離脱要求へ
株式売却問題に揺れるACミランに衝撃が走った。クリスティアン・ブロッキ監督が退任し、セリエBのブレシアからの新監督就任オファー合意でサインすることをシルビオ・ベルルスコーニ会長に希望したと、イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。
ブロッキ監督は、今季4月に解任されたシニシャ・ミハイロビッチ監督の後任として現在のポストに落ち着いた。4-4-2システムでチーム全体のハードワークを要求してバランスの取れたチームを作り上げたミハイロビッチ氏は、再三にわたるベルルスコーニ会長からのトップ下を置くシステム導入を要求する現場介入を拒絶。すると、5試合未勝利が続いた時点で、会長が独断専行で監督解任を決行。現役時代にミランでプレーし、下部組織を率いていた“子飼い”のブロッキ氏を後任にごり押しで就任させていた。
ブロッキ監督就任後のミランは、会長のリクエストに応じてトップ下を置く4-3-1-2システムに変更。日本代表FW本田圭佑も「自分の家」と語るトップ下での出場機会を得たが、リーグ戦で下位チームとの対戦が続いたにもかかわらず2勝2分2敗と結果を出せず、チームは7位に後退。イタリア杯決勝でもユベントスに敗れ、来季のヨーロッパカップ戦への出場権を3季連続で失っていた。
その後、クラブは中国企業グループ・アリババへの株式売却問題に揺れているが、ベルルスコーニ会長が心不全で倒れ、心臓弁の手術を余儀なくされたことから交渉がストップ。会長は中国人グループに対して2年間の会長留任を求め、交渉が成立した場合について「私が監督を選ぶならブロッキが続投だ」と宣言していた。だが、子飼いのブロッキ氏からまさかの離脱を要求されることになった。
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