大苦戦の末に8強もポルトガルが優勝候補に急浮上!? 英メディアが推す5つの理由
絶対的エースと18歳新鋭MFの存在感
2つ目は「ロナウドという要素」。ここまでは苦戦が続いているFWクリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリード)だが、第3戦のハンガリー戦で2得点。クロアチア戦でもMFリカルド・クアレスマ(ベジクタシュ)の決勝ゴールにつながるシュートを放つなど、やはりチームへの影響力は抜群。世界最高のゴールマシンの存在自体が、ポルトガルに栄冠をもたらす大きな可能性につながりそうだ。
3つ目は「スーパーサンチェス」ということで、18歳の注目株MFレナト・サンチェスが挙げられた。今夏にバイエルン・ミュンヘン移籍が決まったレナトは、クロアチア戦でもMFアンドレ・ゴメス(バレンシア)に代わって途中出場し、チームに活力を与えたと評価されている。多少のミスはあったが、それを補ってあまりある貢献ができるため、サブからの起用が多いレナトを先発起用すべきと推奨されている。
4つ目は「守備の改善」。ハンガリー戦で3失点と不安定さを露呈したポルトガルだが、クロアチア戦は無失点。ディフェンスリーダーのDFペペ(レアル)は不動で、DFジョゼ・フォンテ、DFセドリック・ソアレス(ともにサウサンプトン)、来季からドルトムントに加入するDFラファエル・ゲレイロという4バックがうまく機能していたと分析されている。
最後の5つ目は「トーナメントの経歴」。EUROでは母国開催の2004年大会で準優勝を果たした。08年はベスト8に終わるも、12年では再びベスト4に進出。主力のロナウドやペペ、DFリカルド・カルバーリョ(モナコ)は健在。経験値豊富なチームが優勝候補であることに疑いの余地はないという。
グループステージ全勝チームが皆無という絶対的な大本命不在の今大会で、“スーパーエース”ロナウド擁するポルトガルが、大会序盤の不振を払拭して、悲願の初優勝をつかみ取ることができるのだろうか。
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ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images