ハノーファーのVIPルームでは“合コン”が!? スタジアムで稼ぐブンデスリーガの秘密

驚きのVIPエリアの秘密

 試合開始30分前の光景。ピッチでは選手がウォームアップをしているが、VIPエリアでは多くの人が会食を楽しんでいる。他のスタジアムでもそうだったが、この時期はまだまだ寒さが厳しいこともあってほとんどの人はキックオフ直前までラウンジにこもっていた。

『ターキッシュ・エアラインズ・ラウンジ』。VIPエリアのラウンジにもネーミングライツが発生している。ハノーファーはここでも収入を得ていた。

 VIPエリアを取材して最も驚きだったのが、この写真。何のシーンかお分かりだろうか。この『コンチネンタル』社のブースでは、事前に選ばれたクラブのパートナー12社の担当者たちが向かい合って座っている。5分間の制限時間を与えられ、お互いに会社の仕事内容についてプレゼン大会を行なうのだ。5分経つと、奥の方で座っている女性がチャイムをチーンと鳴らし、席替え。これを繰り返し、全員がプレゼンし合えるようにする。まさに企業の“合コン”である。

 こういう新しいビジネスチャンスを生むアクティビティーが、サッカースタジアムで行なわれる。VIPチケットを買うことが、地元チームへの金銭的なサポートだけでなく、自社を成長させるきっかけにもなる…、こんな世界がドイツでは広がっていた。そしておそらくだが、プレミアリーグをはじめヨーロッパではごく当たり前にある光景なのだろう。

 

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