「日本人は疲れたと言わない」 英雄ブッフバルト、遠藤航の”勤続疲労”懸念「怖くなる」
古巣のシュツットガルトでプレーする日本代表MF遠藤航に言及、フル稼働が続く状況に見解
浦和レッズで選手、監督を経験した元西ドイツ代表DFギド・ブッフバルト氏が、古巣のシュツットガルトでプレーする日本代表MF遠藤航に言及。今夏の東京五輪からフル稼働が続く状況へ、懸念の声を上げている。
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ブッフバルト氏は現役時代、シュツットガルトやカールスルーエでプレー。鉄壁の守備を誇り、西ドイツ代表時代の1990年イタリア・ワールドカップ(W杯)決勝では、アルゼンチンの英雄ディエゴ・マラドーナを完璧に封じ込め、母国西ドイツを3度目の世界一に導いた。
1994年W杯後には、浦和へ加入し3年半在籍。チームを上位へ引き上げた1人としてサポーターから愛されると、指導者へ転身後の2004年から監督に就任し、06年に悲願のリーグ制覇へ導いたほか、天皇杯連覇(05、06年)を成し遂げるなど、一時代を築いた。
ドイツ、日本の両国で功績を残したレジェンドは、母国紙「ビルト」に対し、今季リーグ戦でここまで全13試合に出場している遠藤のコンディションへ言及。今季からキャプテンへ指名され、不動のボランチとして安定したプレーを見せている一方で、今夏の東京五輪以降、A代表のカタール・ワールドカップ最終予選を含めフル稼働が続く状況に懸念を抱いているようだ。
「時々、怖くなって、故障しなければいいなと思うことがあるんだ。なぜなら、日本人は疲れた時に『疲れた』とは言わないからです。それは日本人にはふさわしくはない」
シュツットガルトのキャプテンである遠藤に熱い眼差しを送るブッフバルト氏。「(ペレグリーノ・)マタラッツォ監督は、トレーニング中の遠藤選手の負荷を上手にコントロールしていると思う」としているが、勤勉な日本人の性格を把握しているからこそ、状態が気がかりに映ったようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)