劇的幕切れでポルトガルが8強! 117分の沈黙経て初シュートのロナウドからクアレスマ決勝弾
クロアチアは延長戦で再三の好機生かせず
延長前半に入って押し込み始めたのはクロアチアで、途中出場のFWニコラ・カリニッチ(フィオレンティーナ)やMFマルセロ・ブロゾビッチ(インテル)がシュートを打ったが枠をとらえられない。後半になると両チームの運動量が落ち、ナニがオーバーヘッドキックを狙うがジャストミートできないなど、精度も欠いたプレーが目立ち始めた。
同7分には右CKからポルトガルGKルイ・パトリシオが目測を誤り無人のゴールとなったが、ビダのヘディングはジャンプのタイミングが合わず、ゴール上へと再び外してしまった。10分には右サイドのクロスをペリシッチが頭で合わせたがポストに阻まれた。
ポルトガルにとって大ピンチの直後、ここまで沈黙していたロナウドがついに決定的な仕事をする。ロングカウンターから左サイドのナニに展開されると、ナニはシュートモーションからトーキックで右サイドのロナウドに送り、GKと1対1になったロナウドがこの日初のシュートを放つ。これは相手GKスバシッチ(モナコ)に阻まれたが、こぼれ球を途中出場のクアレスマ(ベジクタシュ)が押し込み、ついにスコアが動いた。
クロアチアは120分間を通して17本のシュートを放ち内容的にはポルトガルを圧倒したが、シュートは1本も枠内に飛ばなかった。ポルトガルはクロアチアの必死の反撃を防ぎ、グループリーグ3位からの8強進出を果たした。
【了】
ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
page1 page2