Jリーグを彩った阿部勇樹、玉田圭司、大久保嘉人ら引退 「この人みたいにならないと10番は付けられへん」…柿谷曜一朗も憧れた背中
ワンチャンスを生かす生粋のストライカー、独特キャラの魅惑ドリブラーらも続々引退
元日本代表の3選手のほかにも、愛された選手たちが現役引退を表明した。
JFL入りを目指し、地域チャンピオンズリーグを戦う関西1部おこしやす京都ACのFW原一樹は36歳。自身の公式インスタグラムでは「15年間最高のサッカー選手人生を送らせてもらいました」とメッセージを載せている。出番を得ればワンチャンスでゴールを決める生粋のストライカーとして、清水エスパルスでプロのキャリアをスタート。京都サンガF.C.やギラヴァンツ北九州などでも活躍し、公式戦で通算100ゴール 以上を記録した。
さらに栃木SC、湘南ベルマーレ、モンテディオ山形と渡り歩きながら攻守に熱いプレーを見せた福島ユナイテッドのDF宇佐美宏和も引退を表明。東京ヴェルディでデビューしてから栃木、徳島ヴォルティス、松本山雅FCなどで、左足のキックを武器にインパクトを残した藤枝MYFCのDF那須川将大も現役生活に別れを告げる。また同じ藤枝MYFCでは、魅惑的なドリブルや独特のキャラクターで愛された”ヤザー”こと谷澤達也も19年間の現役生活にピリオドを打つことになった。
残してきた実績やキャリアは選手それぞれだが、プロ選手としてサッカーに向き合い、Jリーグを盛り上げてきてくれた彼らに感謝と尊敬を示しつつ、サッカーファミリーとして別の形での活躍に期待したい。
(河治良幸 / Yoshiyuki Kawaji)
河治良幸
かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。