主力流出のドルトは“クロップ時代の終焉”か ムヒタリアンに続き、闘将の愛弟子も移籍濃厚に

独紙特集 若手大量補強の一方、スボティッチもリバプール移籍か

 主力の大量流出が懸念されるドルトムントは、さらにセルビア代表DFネヴェン・スボティッチにも移籍の可能性が浮上している。10-11、11-12シーズンのリーグ連覇に貢献した経験豊富なセンターバックの移籍が実現すれば、黄金時代を知る選手がまた一人クラブを去ることになる。独地元紙「WAZ」では「スボティッチが去ればBVBのクロップ時代の終焉を迎える」と特集している。

 ドルトムントは今夏の移籍マーケットで主将のドイツ代表DFマッツ・フンメルス(バイエルン・ミュンヘン)やドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアン(マンチェスター・シティ)といった主力の放出が決定済み。さらに、アルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアンやガボン代表FWピエール=エメリク・オーバメヤンといった選手にも移籍の可能性が浮上している。14-15シーズンまでチームを率いたユルゲン・クロップ前監督(現リバプール)の時代の主力がレギュラーの大半を占めていたドルトムントだが、後を継いだトーマス・トゥヘル監督2季目となる来季は前任者のカラーが一層薄まることになる。

 スボティッチは08年にクロップ前監督がマインツからドルトムントに移籍時、共にドルトムントに加入した。指揮官の愛弟子として育ったセルビア人センターバックはリバプール移籍のうわさが浮上しているため、再び恩師と再会する可能性がある。クラブ首脳はムヒタリアンの移籍を断固拒否する発言をしていたが、契約延長に応じないアシスト王のゼロ円移籍を警戒。ここに来て、マンチェスター・ユナイテッドに放出する可能性が浮上している。

 08年から15年までのクロップ政権下でプレーし11年と12年のリーグ連覇を知る主力はスボティチの他に日本代表MF香川真司(12-13、13-14シーズンはマンチェスター・ユナイテッドに在籍)やポーランド代表DFウカシュ・ピスチェク、ドイツ代表DFマルセル・シュメルツァー、ドイツ代表DFスベン・ベンダー、元ドイツ代表GKロマン・ヴァイデンフェラーなど数えるほどになった。今季レギュラーに定着していた選手でいえば香川、ピスチェク、シュメルツァーの3人のみだ。

 

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