【J1残留争い展望】徳島はドローでも降格危機…“鬼門の一戦”清水の動向も注目

残留争う徳島、清水、湘南のそれぞれの監督【写真:Getty Images】
残留争う徳島、清水、湘南のそれぞれの監督【写真:Getty Images】

J1残留争いはラスト2試合、今節の注目カードは15位湘南対17位徳島の直接対決

 J1残留争いはリーグ戦が残り2試合となり、降格の可能性があるのは3チームに絞られた。そして今週末の第37節では、その天王山とも言える直接対決が待っている。

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 新型コロナウイルスの感染拡大とその影響を受け、昨季のJ1は降格チームがなく、J2からは2チームが昇格して今季は20チームで戦っている。その結果、今季は例年よりも1チーム多い4チームが降格する。そのサバイバルマッチは、前節で横浜FC、ベガルタ仙台、大分トリニータの来季J2降格が決定した。

 残すは勝ち点36で15位の湘南ベルマーレ、同勝ち点で16位の清水エスパルス、勝ち点33で17位の徳島ヴォルティスによるサバイバルだ。今節で徳島と湘南、清水の勝ち点差が4以上に広がった場合は、徳島の降格が決まる。

 そして今節で最大の注目カードは、湘南と徳島による直接対決だろう。この試合で湘南は勝利すればJ1残留が決定し、引き分けでも得失点16差があることから事実上の残留が決まる。また、その場合に他会場で清水が勝利すれば徳島は事実上の降格ということにもなる。つまり、是が非でも勝利が欲しい一戦になる。

 その両者だが、前節にはいずれも勝利を収め良い状態でこの試合に臨む。湘南は同じく残留争いの直接対決だった仙台戦で、前半の先制点を生かした手堅い試合運びから、後半に相手のミスを突いて追加点を挙げた。9月に山口智監督が就任した当初は苦しんだが、ここ5試合は2勝3分の無敗で一気に勝ち点を伸ばした。

 一方の徳島は日本代表DF長友佑都を擁するFC東京とのアウェーゲームだったが、監督交代初戦の相手に対して前後半それぞれ1点ずつ奪って2-0の完勝。5試合ぶりの勝利で勝ち点3を上積みし、自信を取り戻してこのゲームに臨む。湘南がホームで戦えるアドバンテージはあるものの、激しいゲームになるだろう。

 そして、湘南と並ぶ勝ち点36で16位の清水エスパルスは、6位の浦和レッズとのアウェーゲームに臨む。浦和は天皇杯の結果次第でAFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権が得られる4位の可能性を残すホーム最終戦だけに、モチベーションは残ったままの対戦相手になる。そして、浦和のリカルド・ロドリゲス監督は昨季まで徳島を率いていただけに「もちろん浦和の勝利を考えるが、間接的に徳島の力になることができれば、それは嬉しい」とも話している。

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