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元日本代表FW大黒将志、中国サッカーに感じた可能性とJリーグとのリアルな差
【特別インタビュー#1】中国リーグ経験者の大黒将志氏が中国サッカーに思うこと
日本のサッカーファンのみなさま、こんにちは。中国サッカーメディアにて活動をしている久保田嶺です。カタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の11月シリーズも終わり、日本はグループ2位に浮上しました。しかし、勝ち点は接近しており、残りの予選全試合、もちろん来年1月にホームで行われる中国戦も死闘になるかと思います。
そこで、今回は中国サッカーをより理解すべく、2013年に中国リーグでプレーした元日本代表FWで、現ガンバ大阪アカデミーストライカーコーチの大黒将志氏を直撃し、「中国サッカーについて感じたこと」を話して頂きました。
◇ ◇ ◇
――まず中国代表のW杯予選は見られていますか?
「すべては見られていないですが、9月の日本対中国戦は見ました。個人的な感想として、中国サッカーに元気がなくなっていると感じましたね。私が中国にいた2013年頃のほうが、全体的に勢いがあった印象です」
――今回は中国でプレーされた大黒さんが、実際に感じられた中国サッカーについてお聞きしていきたいと思います。では、2013年に中国移籍に至る経緯から教えてください。
「2001年のコンサドーレ札幌時代に指導を受けた岡田武史さん(現・FC今治オーナー)が、当時中国リーグの杭州緑城(現・浙江緑城足球倶楽部)の監督をしており、そこで誘いを受けて中国に行くことになりました」
――中国に行く日本人選手が少ないなか、不安はありませんでしたか?
「私の場合、それほど不安はなく、『よし、行ってみるか!』という感じでした(笑)。旅行も含めて初めての中国大陸でしたが、やはりプロ選手として金銭的な条件も良かったので。年俸は具体的には言えませんが、例えばゴール給も良く、こぼれ球をチームメイトから奪って決めた時は、『よし、これで〇〇万円』とガッツポーズでした(笑)」
――では、クラブハウスなどの施設面もやはり良かったでしょうか?
「はい。私の移籍した杭州緑城は中国リーグの中堅クラブでしたが、グラウンドは8面あり、クラブハウスの宿泊施設もJリーグより良かったです。その証拠に、当初、私はどこか杭州市内に部屋を借りる予定でしたが、クラブハウスを見た時に、ここに住もうと決めました。結果、シーズンずっと杭州緑城のクラブハウスで暮らし、ときどき市内のハイアットホテルに気分転換で泊まる、という感じでした」
久保田嶺
1991年生まれ、埼玉県出身。「Rouse Shanghai Co.,Ltd.」代表。日系企業の中国インバウンド事業やマーケティング、中国サッカー選手/指導者のマネージメントを手掛ける。自身の中国SNSフォロワー数も40万人と中国サッカー界で一番有名な日本人としても活躍。日本へ中国サッカー情報を発信する。