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「いまだチームの頭脳でありリーダー」 長谷部誠、3戦ぶり先発での”組み立て役”を独評価
フランクフルトは11月21日のフライブルク戦で勝利
ドイツ1部フランクフルトの元日本代表MF長谷部誠は、ドイツメディアからの注目度が高まっている。11月21日のブンデスリーガ第12節フライブルク戦に2-0で勝利し、リーグ戦2連勝を飾ったフランクフルトの成功の要因は長谷部の先発復帰にあったという。
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リーグ戦で3試合ぶりの先発出場となったフライブルク戦での長谷部について、ドイツ紙「ヘッセンシャウ」は、「毎試合ごとに算出されるデータを信用するのであれば、ハセベからは悪い印象を受ける。デュエル勝率33%という数字は3バックの中央でプレーする選手としては低すぎる数字であり、主力選手というよりもリスクファクターのように見える」と守備面で目立った活躍はなかったと指摘した。
それでも、記事では長谷部がフライブルク戦のフランクフルトのベストプレーヤーだったと言及。「多少ぐらつきのあった同僚たちに安定感を与え、ビルドアップの場面でチームに秩序をもたらした。来年1月に38歳になるこのリベロは、もはやスペクタクルなアクションや激しいデュエルで目を引くような存在ではなくなっている。しかしながらブライスガウ(フライブルク)でのゲームで彼は、自身がまだこのチームの頭脳、リーダーになりうることを証明した」と、攻撃の組み立てにおいて勝利に大きく貢献していたことを理由に挙げている。
長谷部の存在感が増し、現地メディアからもその存在が再び注目されるようになっているのは、フランクフルトの戦い方に変化が生じてきていることに関係しているようだ。
記事では、シーズン序盤はボールを前線へ運ぶ過程でボールを奪われる場面が非常に多く、それが攻撃の停滞や失点につながっていたことから、より確実なパス回しを目指すようになったと分析。そして、「ボールロストによる相手のカウンターを誘発するよりもじっくりとパスを回す。前にパスを供給できないのであれば、後方に下げて展開する。この原則においてハセベは差し迫って必要とされるチームの指揮者だ。フライブルク戦での彼のボールタッチ回数は64回であり、これは中盤でプレーしていたジブリル・ソウ(同41回)、クリスティアン・ヤキッチ(50回)、ダイチ・カマダ(49回)、そしてイェスパー・リンドストロム(29回)よりも多く、さらにパス成功率もチーム内で最高だった」と具体的な数字を示しながら、攻撃の組み立てにおける長谷部の重要性を強調している。
ウインターブレイク前からレギュラーに復帰した昨季同様、今季もここから長谷部の先発出場の機会が増えていく可能性は十分にありそうだ。