「僕が蹴ろうとしたんだけど…」 イニエスタがスペイン主将PK失敗の舞台裏を激白
志願したラモスは「自信に満ちていた」
そして、1-1で迎えたクロアチア戦の後半27分に、シルバがエリア内でファウルを受けたとの判定でスペインはPKを手にした。
主将のラモスがキッカー役に立候補したが、本当は別の名手が蹴るところだったという。イニエスタは「僕が蹴ろうとしたんだ。でも、セルヒオが蹴りたいと言ってきた。そして、自信に満ちていたんだ」と語った。
キック時にクロアチアGKダニエル・スバシッチ(モナコ)がゴールラインから2メートル近くも前方に飛び出していた違反があったものの、ラモスのキックのコースは甘く、阻まれた。イニエスタは「蹴った人間だけが失敗できる。キッカー役には全幅の信頼を寄せている。不運だった」と語り、ラモスを必死にかばった。
記事では本来セスクがキッカー役の一番手で、それに続く二番手がイニエスタだったという。
「チェルシーの選手(セスク)は代表で4度PKを失敗しているために、イニエスタがデル・ボスケに自信を持って申し出ようとした。だが、セルヒオ・ラモスが自分の夜になると決断した。実際は、事態は悪化してしまった」
特集では名手揃いのスペインで、立候補しながらも失敗したラモスの自信は裏目に出たと指摘。「EURO制覇への青写真は困難な状況に突入してしまった」と、スペイン代表をイバラの道に引きずり込んだと断罪している。
【了】
ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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