EUROグループステージのベスト11を英メディアが選出 ウェールズから最多3人! MVPはレアルの新FKマエストロに
ウェールズ代表ベイルが最高の8・78点
欧州選手権(EURO)フランス大会はグループステージ(GS)全日程が終了し、ベスト16が出揃った。英サッカー専門ウェブサイト「Whoscored.com」が独自の採点からGSでのベストイレブンを選出。GS最高の選手にはウェールズ代表のレアル・マドリードFWギャレス・ベイルが堂々の選出となった。
同サイトではパスやシュートなど、試合中の200項目以上のデータを算出したレーティングを公開。全員が試合開始時には6点でスタートしていき、そこから増減していく形で算出される。GSの3試合の平均採点から評価の高かった11人が選ばれている。
GKは初出場で16強入りを果たした北アイルランド代表GKマイケル・マクガバン(ハミルトン)。採点は7.44点。とりわけ印象的だったのはGS第3戦でドイツ相手にビッグセーブを連発した試合。結果は0-1で敗れたが、世界王者から26本のシュートの嵐を浴びながら、マクガバンは8回のセーブを記録するなど失点を最小限に抑えた。GSを通じても全体の2位となる15セーブを記録した。
右サイドバックには三連覇を狙うスペインを2-1下して、グループD首位通過を果たしたクロアチア代表の主将DFダリオ・スルナ(シャフタール・ドネツク)。採点は7.43点だった。大会期間中に父親を亡くし葬儀のために一時帰国するなど、精神的に傷つきながらも、ピッチでは不屈の精神で戦い続けた。全体2位の11タックルを記録。また1試合平均3.7回のクロスと攻守両面での貢献が光った。
センターバックはスイス代表のホッフェンハイムDFファビアン・シェアー(7.68点)とウェールズ代表のウェスト・ブロムウィッチDFジェームズ・チェスター(7.6)となった。シェアーは3試合でわずか1失点と安定した守備を見せたスイスDFの要で、第2戦のアルバニア戦ではヘディングで決勝点を奪った。チェスターもグループB首位通過と躍進ウェールズで奮闘し、1試合平均4.3回のインターセプトという抜群の読みの鋭さ見せつけた。タックルとインターセプト合わせて21回は全体トップの記録となった。
左サイドは北アイルランドDFジョニー・エバンス(7.30点)。マンチェスター・ユナイテッド時代はセンターバックの印象が強いが、左右両足を使いこなし、新天地ウェスト・ブロムウィッチで左サイドバックとして覚醒した。特筆すべきは1試合平均5.3回のクリア。守護神マクガバンと並んで小国の快進撃を支えたキープレイヤーだった。