33歳の元Jリーガーが歩む“俳優人生” 演技経験ゼロからスタート、時給900円のバイトも…下積み生活の実情とリアルな声
小中学生をサッカー指導「こうしたことも芝居につながる」
言葉通り、俳優としてはこれからの青山だが、実は指導者としてもサッカーに関わり続けている。
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「4年前から川崎の街クラブで小学生、中学生を教えています。子供たちは皆、素直で『サイドキックを教えて』と言ってきて、A君にはどうすれば伝わるか、B君にはどうすれば理解されるかを考えます。指導者として責任を負っているからですが、こうしたことも芝居につながると思いますし、子供たちや保護者の前で話す機会も多くなり、それはイベント出演にも生きています」
プロサッカー選手に例えると、青山はまだ若手でアピールを続ける立場だ。ただ、試合に出られず、腐ったり、不満を口にしたかつての姿はない。
「浦和レッズ時代に坪井(慶介)さんからいただいた、『どんな状況でも、自分のやれることを100%やる』、寺島さんからいただいた『人生は一生下積み』が僕の支えになっています。この道は自分で選んだわけですし、やれるだけやっていきます」
昨今は40歳を超えてブレイクするする俳優、女優もいる。まだまだ伸びしろのある33歳は、「日々前進」を心掛け、チャンスをつかみ取るつもりだ。
[プロフィール]
青山 隼(あおやま・じゅん)/1988年1月3日生まれ、宮城県出身。名古屋U-18―名古屋―C大阪―徳島―浦和―徳島。FCみやぎバルセロナジュニアユース、名古屋U-18を経て、2006年にプロデビュー。年代別代表としても活躍し、翌年のU-20W杯では3試合に出場。日本の16強入りへ貢献した。2015年7月、シーズン途中での現役引退を表明し、現在はタレント・俳優として活躍している。