EURO“24カ国”出場の功罪 GS最終戦まで白熱も「引き分け率30.5%」は96年大会以降で最高

2戦終了時点での敗退確定は1カ国のみ

 一方で、24カ国に拡大されたことで最も大きな恩恵は、グループステージ最終節に消化試合が生まれなかったことだろう。2試合終了時点で4位敗退が決まっていたのはC組のウクライナのみだった。今回のウクライナのように2連敗した時点で敗退が決まってしまうのはレアケースだ。そして全体の36試合目が終了するまで決勝トーナメントに進出する全チームが確定しなかった。そういった意味では、最後まで緊張感のあるゲームが展開されたとは言える。

 放映権料の高騰などにより、W杯やEUROは出場国が拡大する方向に向かっている。今大会から導入された24カ国出場、決勝トーナメント16カ国進出のフォーマットには、功罪両面がある。世界中のサッカーファンは、この変化をどのように受けとめていくのだろうか。いずれにせよ、強豪同士のビッグマッチが組まれ、緊迫の度合いを増していくベスト16以降の熱戦に期待するばかりだ。

【了】

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング