フットサル日本代表監督に木暮賢一郎氏、フットサル女子日本代表監督は須賀雄大氏が就任
フットサル代表選手、コーチとしてW杯4大会を知るレジェンドがブルーノ監督後任に
日本サッカー協会(JFA)は22日、フットサル日本代表監督に木暮賢一郎氏、フットサル女子日本代表監督に須賀雄大氏が、それぞれ就任することを発表した。フットサル女子日本代表は今月末に合宿を行い、フットサル日本代表は来月の活動から、新体制での活動をスタートする。
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今年9月からリトアニアで行われていたFIFAフットサルW杯リトアニア2021では、過去最高のベスト16という結果に並んだ日本。ブルーノ・ガルシア前監督に率いられた日本は、4試合を戦い1勝3敗という結果だった。それでも、スペインとブラジルというフットサルという競技を象徴する強豪2か国と互角に渡り合ったことで評価を高め、特にブルーノ監督の手腕は、世界でも絶賛された。
新型コロナウイルスの影響により、リトアニア大会の開催が1年ずれこみ、次のW杯(開催国未定)までの準備期間が3年しかない。日本サッカー協会はブルーノ監督の続投を選択せず、リトアニア大会をコーチとして戦った、フットサル日本代表のレジェンドに指揮を委ねることとした。
木暮監督は、現役時代に2000年から12年まで、フットサル日本代表で活躍。エースとして、日本を初めてAFCフットサル選手権で優勝に導いたほか、04年、08年、12年と3度のフットサルW杯にも出場している。引退後は指導者に転身。16-17シーズンにはFリーグでシュライカー大阪を率い、名古屋オーシャンズの10連覇を阻止している。Fリーグは、このシーズン以外の優勝は名古屋という一強状態であることが、木暮監督の功績を際立たせている。
大阪の監督を退任後は、フットサル日本代表のコーチ、フットサル女子日本代表の監督、U-20フットサル日本代表の監督を3つの役割を兼任してきた。今回のフル代表監督就任にともない、フットサル女子日本代表の監督は須賀雄大氏が務めることとなったが、U-20フットサル日本代表の監督は、継続されるという。
就任会見で木暮監督は「代表監督としてしっかりと強い(フットサル日本代表を作る)だけではなく、ほかのスポーツからも、尊敬されるような、フットサルという、まだまだメジャーとは言えないスポーツ価値を上げていくために全力を尽くしたいなと思っています」と、意気込みを語っている。
また、フウガドールすみだの監督を退任後、フリーとなっていた須賀新監督は、初めて女子チームの指導をすることになるが、「AFC女子フットサル選手権優勝が大きな目標。そのために女子Fリーグの強化も重要なポイントになると思います。そういったところに、自分が15年間、監督をやってきた経験が生かせたら」と、決意を述べた。
16年にフットサルW杯コロンビア2016の出場を逃し、今年、再び世界の舞台に戻ったフットサル日本代表。初のAFC女子フットサル選手権優勝を目指す、フットサル女子日本代表。新たな監督を迎えた両代表が、どのようなチームになっていくか大きな期待が集まる。
(Futsal X・河合拓 / Taku Kawai)
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