森保ジャパンの「2021年版通信簿」 指揮官のマネジメント、起用法の評価は?
競争力や選手層アップにつながる起用法に期待
■まとめ
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来年1月末から最終予選の4試合が待つ。ちょうどJリーグがオフ明けになり、国内組のコンディションなど非常に難しい部分もあるが、ここを乗り切らないと世界への道が開かれない。ホームでオーストラリアに勝利し、さらにアウェーでオマーンにリベンジを果たしたことで、ホッとした雰囲気も漂うが、しっかりと引き締めて来年の中国戦から臨んでいかないと、尻上がりに調子を上げている相手に足元をすくわれる危険もある。
そして、やはり注目したいのは選手起用だ。東京五輪世代の田中碧や三笘薫が台頭したことは喜ばしいが、前回のハリルジャパンに比べても、慎重な起用法が目立つことがW杯に向けた先細りを招く不安もある。勝つためにベストの布陣をぶつけて行くことは大事だが、コンディションを見極めながら、競争力や選手層のアップにつながる起用法に期待したい。
(河治良幸 / Yoshiyuki Kawaji)
河治良幸
かわじ・よしゆき/東京都出身。「エル・ゴラッソ」創刊に携わり、日本代表を担当。著書は「サッカーの見方が180度変わる データ進化論」(ソル・メディア)など。NHK「ミラクルボディー」の「スペイン代表 世界最強の“天才脳”」を監修。タグマのウェブマガジン「サッカーの羅針盤」を運営。国内外で取材を続けながら、プレー分析を軸にサッカーの潮流を見守る。