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セリエAで再び起こった疑念の声 ローマMFトッティが悲痛な叫び「ユーベ戦では何か起きる。常に彼らが勝つ」
怒り心頭のローマの王子
セリエAの首位攻防戦で“八百長疑惑”が噴出している。ユベントスは5日、ローマ戦で3-2で勝利したが、両軍で退場者3人、PKが3本、警告7枚も飛び出す大荒れの試合となった。
試合後、ローマのMFフランチェスコ・トッティ主将はそれに激怒した。「ユーベ戦では何か起きる。常に彼らが勝つ」と、かつてイタリア国内で社会問題となった黒い疑惑を指摘している。地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は「ユーベの喜び ローマの怒り」としてそれを報じている。
首位攻防戦は限りなく黒に近い、灰色のゲームだった。2-3で敗れ、無敗記録が途絶えたローマのエースは、怒りに震えていた。
「ユーベ戦では常に何か起きる。彼らがいる限り、われわれが2位になる……良くても悪くても常に彼らが勝つ。ユーベは別のリーグにすべきだ」
トッティは舌鋒鋭く、この試合をジャッジしたジャンルカ・ロッキ主審の判定に疑問を投げかけた。前半27分に、ユベントスのアンドレア・ピルロのFKからハンドの判定でユーベにPKを宣告した。前半32分にはトッティ自身がエリア内で倒され、手にしたPKを決め返したが、前半ロスタイムにユベントスのフランス代表MFポール・ポグパがエリアの外で倒されると、ロッキ主審はペナルティースポットを指さした。後半ロスタイムには、レオナルド・ボヌッチが決勝弾を決めたが、これもオフサイドの疑惑を残した。ピッチ上で死力を尽くしたトッティには“ユーベ寄り”と感じたのだろう。
ローマは、ルディ・ガルシア監督と、ギリシャ代表DFコスタス・マノラスが退場処分を受けた。ユベントスのスペイン人FWアルバロ・モラタもピッチを去るなど、大荒れの展開となった。
トッティの怒りは収まらない。「私はすごく落胆している。われわれはユーベに敗れていない。こんなことが数年続いている。3つの出来事が試合を決したが、全てが誤りだ。われわれはベストを尽くすが、最終的には2位に終わる。これ以上話すと、私は出場停止になってしまうかもしれないが、映像が全てを物語っている」と、「スカイ・イタリア」に語っている。
ポグパに対するPKの判定となったファウルついても、「私だけではなく、イタリア全体が見ている」と、誤審であることを堂々と言葉にしている。