トッテナム新監督コンテ流に「自由はない」 元チェルシーMFが語るペップとの違いは?
インタビューを受けたセスクがグアルディオラ監督との違いに言及
モナコに所属する元スペイン代表MFセスク・ファブレガスが、かつてスペイン代表でチームメイトだったルイス・ガルシア氏との対談で、トッテナムの新監督に就任したアントニオ・コンテ氏について語った。英紙「デイリー・メール」が報じている。
セスクは、チェルシー時代の2016-17シーズンにコンテ監督の下でプレー。その前シーズンのチェルシーはプレミアリーグ10位と低迷したのだが、イタリア人監督に率いられたクラブはリーグ優勝に輝いている。
しかし、セスクにとって、コンテ監督時代はいい思い出ばかりが残っているわけではないようだ。
「アントニオほど、何をするべきかが明確になっている人に指導されるのは初めてだった。まるで学校に行っているようだった。彼はGKから得点が決まるまで、何をどうしなければならないか、すべてを伝えてくるんだ。僕のサッカー観とは、まるで違った。だから、最初は難しかったよ。たくさん走り、強度も高かった。練習も長く、二部練習も、ジムでのトレーニングもあった」
「僕は常に自分のクオリティー、自分の視点を基準にプレーしてきた。パスを出す時は、危険だと思う場所、相手にダメージを与えられると思う場所に出していた。それまでペップのような監督にも指導され、ポゼッションの練習が多かったけれど、そこには自由があった。でも、コンテの下では自由は存在しない。彼は僕に対しても、どこにパスを出すべきかを伝えてきた。当時、僕は29歳で、13年間プロとしてプレーして、数々の決勝戦を戦い、多くのタイトルも勝ち取って。そんな僕にも、彼はどこにパスを出すべきかを教えてきたんだ」
トッテナムは、ジョゼ・モウリーニョ監督が就任した数シーズン前も、監督のスタイルとチームのスタイルが合わないことが議論された。セスクの言葉どおりだとすれば、コンテ監督はトッテナムで受け入れられるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)