三笘薫を「使わない手はない」…森保監督の手腕の見せ所 金田喜稔が“条件付き”で断言「日本のゴール数は増える」
効果的な三笘のドリブル、「今後は周りがどれだけ三笘をヘルプできるか」
三笘の突破力が森保ジャパンの武器になるという金田氏は、チームとしていかに三笘を生かせるかがポイントと指摘。周囲のヘルプが増え、チーム全体で三笘のドリブルを生かす意識が高まれば、日本のゴール数は間違いなく増えると断言する。
「三笘のドリブルが効果的なのは誰の目にも明らかだ。今後は三笘の動きに応じて、周りがどれだけボールを引き出す動きやサポートする動きなどを見せて、三笘をヘルプできるかだろう。つまり、三笘のドリブルを日本の武器として、チーム全体でどう生かすか。周りのヘルプが増えてくれば、局面でのプレー選択肢が増えて相手は対応に迷い、三笘のドリブルが一層生きてくる。森保監督の手腕の見せ所だが、そのあたりが改善されれば、日本のゴール数は間違いなく増える」
最終予選の日本は6試合を終えて4勝2敗でグループ2位につける。2022年には中国戦(1月27日)、サウジアラビア戦(2月1日)、オーストラリア戦(3月24日)、ベトナム戦(3月29日)と4試合を戦うなか、金田氏は三笘のスタメン抜擢も視野に入れつつ、今後の継続起用を求めた。
「現場の人間ではないからチーム内の事情までは分からないが、三笘を送り出す勇気が必要なのか、あるいは三笘に足りない部分があるのか。もちろん最終的には監督が判断する部分だが、チームに変化が求められる時、明らかに実力がある選手がずっとベンチにいるというのはおかしいと思っている。日本代表チームを応援する気持ちに変わりはないが、提言はどんどんしていきたい」
森保監督は期待の新星アタッカーをどのようにチームへ組み込むのか。今後の起用法も大きな注目を集めそうだ。
[プロフィール]
金田喜稔(かねだ・のぶとし)/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。