古橋亨梧の“燃え尽き”を危惧 セルティック監督が状態注視「いつも笑っているが…」
「3、4か月だけここにいてほしいのではなく、長期にわたって活躍してほしい」
今シーズン、セルティックに加入した日本代表FW古橋亨梧は、公式戦18試合で13ゴールというハイパフォーマンスを見せている。前横浜F・マリノスの監督で、古橋をセルティックに引き抜いたアンジェ・ポステコグルー監督は、時に古橋をピッチに立たせないことで批判を浴びたが、燃え尽きることがないように計算していることを語った。オーストラリア人監督のコメントを英メディア「フットボール・スコットランド」が報じている。
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11月16日のオマーン戦(1-0)では、後半17分にリバプールMF南野拓実との交代でピッチに投入された古橋。森保ジャパンでも途中出場ながら4試合連続で出場し、出場時間を伸ばしているストライカーだが、ポステコグルー監督は先発出場で、より長い時間出場していないことに安堵しているかもしれない。
「これまで、亨梧を休ませた時、人々の私への反応は良いものではなかった。それが最も支持されるやり方ではないのだろう。私も、時にそうしなければならない緊急事態があることは理解している。だが、私は理論的なタイプだ。私たちがやることのすべての背景には、科学がある。医療スタッフ、スポーツ科学の専門家の意見にも耳を傾けているんだ。私たちは、選手たちがロボットではないことを理解しないといけないし、最高レベルのパフォーマンスを出してもらうためには、フィジカル面、精神面を確認しないといけない」と、ファンの支持を集める日本人アタッカーを、必要に応じて休ませていることを強調した。
特に古橋の場合は、Jリーグを戦い、シーズン途中でスコットランドリーグの開幕を迎えたセルティックに加入している。同じ状況でセルティックに加わっている指揮官は、「亨梧は、今もJリーグの得点ランクで3位になっているように、日本で多くの試合をプレーした。日本代表として国際試合も戦い、怪我も負った。彼と話しているだけでは、気づかないかもしれない。彼は常に試合出場を求め、すべての練習メニューをこなし、そしていつも笑っているからね」と、選手自身が気づいていない疲労の蓄積にも目を配る重要性を語っている。
そして、「私たちは、もっと先のことも見ないといけない。なぜなら、私たちは彼に3、4か月だけここにいてほしいのではなく、もっと長期にわたってここで活躍し、このクラブにとって素晴らしい選手であることを確立してほしいからだ。私たちは全選手を詳細に分析しているし、亨梧のような選手にとっては、シーズン中の休みはしっかり休みをとるための大きな助けになる。人々が、私の決断に苛立ちを覚えるのは理解できる。私は常に正しい選択をできているわけではないかもしれないが、私は得ている情報と知識をもとに決断をしていて、すべては選手とクラブにとって何が最善かを考えた末のものだ」と、理解を求めた。
セルティック加入後、素晴らしい活躍を見せている古橋だが、ポステコグルー監督は一時的ではなく、長期にわたってこの活躍を続けるための準備を進めているようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)