“銀河系軍団”レアルが総額256億円を投じて切望した、ある名黒子役の後継者とは

唯一の正解はシャビ・アロンソ

 有望株だけでなく各国ビッグネームも“白い巨人”の重圧に押しつぶされた。マケレレ後を託されたデンマーク人MFトーマス・グラベセン、それぞれファビオ・カペッロ氏、ジョゼ・モウリーニョ氏の愛弟子だったブラジル代表MFエメルソンとガーナ代表MFマイケル・エッシェンも、圧倒的な存在感を放ったとは言い難い。

 また日本代表MF香川真司の同僚であるトルコ代表MFヌリ・シャヒン、そしてドイツ代表MFサミ・ケディラと現役を続けている選手も、レアルでのキャリアは故障などで苦渋に満ちたものだった。

 数々の試行錯誤の中で、唯一の成功例と言えるのがシャビ・アロンソであることは間違いない。特集では「お世辞抜きの成功はシャビ・アロンソだけ」と厳しい論調で回顧している。

 09年夏にリバプールから3000万ユーロ(36億円)で獲得した期待に応え、6シーズンで公式戦236試合に出場を果たした。同紙も「ここ近年で最高の“ナンバー5”だった」と攻守のリンクマンとしての役割を絶賛。14年夏にドイツ代表MFトニ・クロースの加入によってバイエルンへと移籍したが、その後はマケレレと同じようにシャビ・アロンソ不在を感じさせる場面はあった。

 

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