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“銀河系軍団”レアルが総額256億円を投じて切望した、ある名黒子役の後継者とは
“ふたりのディアッラ”も追われるように去る
守備的な位置にフィジカルに優れたタイプを求めたレアルは、“ふたりのディアッラ”を獲得した時期もあった。06年にマリ代表MFママドゥ・ディアッラ、08年にはフランス代表MFラッサナ・ディアッラを立て続けに獲得。ママドゥは加入直後の2シーズン、ラスは09-10シーズンに背番号10を授けられる期間もあったが、ともにレギュラーを奪われて追われるようにレアルを去った。そして昨年1月に加入したMFルーカス・シルバも、昨季はマルセイユに期限付き移籍で出されるなど、ここまでノーインパクトに終わっている。
またレアルは首都クラブらしくスペイン中の有望株を集めるが、彼らはことごとくレギュラー獲得に失敗している。下部組織出身で世代別代表に選ばれ続けていたMFハビ・ガルシアは、Bチーム時代の04年にトップチームデビューを果たしたが、その後は分厚い選手層に跳ね返され続け、レンタル期間を経て09年夏にベンフィカへと新天地を求めた。
08年の欧州選手権(EURO)優勝メンバーであるMFルベン・デ・ラ・レーは、悲しい病魔でキャリアを早々に閉じた。EURO優勝直後のシーズンにヘタフェでの武者修行から復帰したが、心臓疾患が見つかって25歳の若さにして現役引退を決意した。この悲劇は本人、そしてレアルにとっても大きな痛手だった。
大枚をはたいて獲得した失敗例としては、MFアシエル・イジャラメンディだろう。13年夏にレアル・ソシエダから3890万ユーロ(約46億円)もの移籍金を積んで獲得したが、シャビ・アロンソの後継者となれなかった。2年後の夏には、地元のソシエダへと復帰している。