アルゼンチンをコパ決勝へ導いた“稲妻ストライカー”に悲劇 左肘骨折の重傷で戦線離脱

アメリカ戦で1得点のラベッシが後半に予期せぬアクシデント

 コパ・アメリカ・センテナリオ(南米選手権)制覇を狙うアルゼンチン代表に衝撃が走った。21日(日本時間22日)の準決勝アメリカ戦で、先制点を決めたエセキエル・ラベッシ(河北華夏幸福)がタッチライン際でトラップを試みた際にピッチ外の広告看板に激突。背後から転落するアクシデントで、左肘骨折の重傷と診断されたことが分かった。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じている。

 アルゼンチンの3-0リードで迎えた後半18分、“エル・ポチョ”(稲妻)の異名を持つストライカーに悲劇が起きた。最終ラインからのロングボールに、ラベッシがバックステップしながら胸トラップを試みたが、ピッチ外の広告看板の位置があまりに近かった。背中から乗り上げる格好となったラベッシは、逆さまに転落した。

 アメリカ代表の選手が異変を察知し、アルゼンチンのベンチにトレーナーの出動を要求。ラベッシは肘を押さえながら悶絶していた。

 アルゼンチン代表のヘラルド・マルティーノ監督は、手術が必要な重傷であることを試合後に明らかにしたという。この日は1得点2アシストのリオネル・メッシ、2得点のゴンサロ・イグアイン、そして先制弾のラベッシという強力3トップが脅威となっていた。

 セルヒオ・アグエロ(マンチェスター・シティ)が控えているほど前線の人材は豊富だが、この試合ではMFアウグスト・フェルナンデス(アトレチコ・マドリード)も故障。2014年ブラジル・ワールドカップ、15年南米選手権に続いてメジャートーナメント3大会連続の決勝進出を果たしたアルゼンチンだが、93年以来の南米制覇に向けて暗雲が漂っている。

【了】

ゾーンウェブ編集部●文 text by ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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