「自制するのは簡単じゃない」 主将・吉田麻也が試合後の円陣で伝えたかったコト
W杯出場へ、「いろいろな事情のある27人」がポジティブに臨めるように考慮
森保一監督率いる日本代表は、11月16日に行われたカタール・ワールドカップ(W杯)アジア最終予選第6節のオマーン戦で1-0と勝利し、グループ2位に浮上した。キャプテンのDF吉田麻也(サンプドリア)は、試合後の円陣に関して、「自分の国のために力を合わせている。自制するのは簡単なことじゃない」と語った。
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日本はカタールW杯アジア最終予選初戦、ホームで敗れたオマーンと今度は敵地で対戦。前半にポゼッション率60%を超え、同15分にMF伊東純也(ヘンク)のクロスからFW大迫勇也(ヴィッセル神戸)がヘッド、同23分にはDF長友佑都(FC東京)の折り返しからファーサイドで伊東がダイレクトシュートを狙うもゴールならず。その後は拮抗した展開が続き、前半をスコアレスドローで折り返した。
勝ち点3が欲しい森保一監督は、ハーフタイムに柴崎に代わってA代表初選出の三笘を投入。4-2-3-1の左サイドに入った三笘はファーストプレーでドリブル突破を仕掛け、後半4分にはサイドからの攻撃でゴール前のチャンスを創出していく。
FW古橋亨梧(セルティック)も投入して攻める日本は後半36分、DF中山雄太(ズウォレ)の縦パスに反応した三笘がペナルティーエリア内で倒れ込みながら中央へクロス。これを伊東が押し込み、日本が敵地で欲しかった1点を挙げた。吉田やDF冨安健洋(アーセナル)の守備もあり、この1点を守り切ってオマーンを1-0で下した。
吉田は試合終了直後、ユニフォームを投げ込んだ場面について、「応援してくれている人に投げ込みました。たまには良いでしょ(笑)。テンションは上がりましたね」と回答。また、円陣を組んで森保監督の続いて話したことに関しても言及している。
「全然、大したこと言ってないんですよね。あの円陣には出た人は、活躍した人、そうでな人、ベンチ外の人、いろいろな事情のある27人が集まっている。悔しい人もいれば、腹が立っている人もいる。みんながW杯に行くというミッションのため、自分の国のために力を合わせている。自制するのは簡単なことじゃない。それでもチームのために戦っているみんなに、なるべくポジティブにいきたいと思った」
なんとかW杯本大会にストレートインできるグループ2位まで浮上した森保ジャパン。ポジティブな雰囲気のまま、来年1月以降の残り試合に臨みたいところだ。