「日本に必要だったもの」 流れを変えた三笘薫の“打開力”を元日本代表DFも高評価

栗原氏は「次からも使わせよう」と思わせたことが一番の収穫と主張

 データ分析会社「オプタ」の数値を元にデータを展開する「SofaScore」によれば、三笘は後半45分間のプレーで、ボールタッチ35回、パス成功率70%(20本14本成功)、キーパス2回、ドリブル成功5回中2回、地上戦デュエル11回中5回勝利、ポゼッションロスト13回という成績だったという。その数字以上に、三笘の存在感は大きかったと栗原氏も話す。

「勝ち点3はもちろん大きいですけど、三笘とか途中出場の選手が次からも使わせようと森保監督に思わせる結果になったのが一番の収穫。『ほら、言ったでしょ!』と全国民が思っているはずですけど、それが間に合う段階で良かったと思います」

 日本はこれで年内の戦いを終え、来年1月27日にホームで第7節中国戦を戦う。

[プロフィール]
栗原勇蔵(くりはら・ゆうぞう)/1983年9月18日生まれ、神奈川県出身。横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2002年にトップ昇格。元日本代表DF松田直樹、同DF中澤佑二の下でセンターバックとしての能力を磨くと、プロ5年目の06年から出場機会を増やし最終ラインに欠かせない選手へと成長した。日本代表としても活躍し、20試合3得点を記録。横浜FM一筋で18シーズンを過ごし、19年限りで現役を引退した。現在は横浜FMの「クラブシップ・キャプテン」として活動している。

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