「立ち止まったらもったいない」 新潟DF千葉和彦を苦境から這い上がらせた”不動のプロセス”
36歳となっても「まだまだ成長できる余地はある」と向上心は衰えず
「アルベルト監督は僕が信じてプレーしてきたことを、なぜいいのか言語化してくれる。ずっと(スペインの名門)バルセロナの育成年代を指導された方なので、そういった伝え方は非常にうまいですね。僕のこれまでのサッカーを肯定してくれるようなイメージがあります。自分たちのサッカーが思うようにできない時間帯もあるとは思いますけど、それでも目の前の試合で勝ち点3を奪う戦い方、攻める姿勢を貫きたいです」
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千葉にとって新潟は、プロキャリアをスタートさせた地。10年ぶりに“原点”に戻り、改めて思うところがあったという。
「前回所属していた時、僕は若くてちゃらんぽらんだったので(苦笑)。でも、新潟は昔からアルビレックスというサッカーのチームが熱かった。いろんな経験をして帰ってきて、協賛してくれるパートナー、企業さんたちの強いサポート、ありがたみを非常に感じます。新潟はサポーターを含めて凄いなと改めて思いました」
20歳でJリーガーとしてのキャリアを歩み始めた千葉も、今年6月で36歳。今後の自身のキャリアをどのように考えているのか。「もし、『サンクスチャンネル』(浦和レッズDF西大伍、北海道コンサドーレ札幌MF荒野拓馬、新潟DF早川史哉と出演しているYouTubeチャンネル)の登録者数が100万人いったら、(現役を)辞めますよ」と笑いながら、言葉を紡ぐ。
「ありがたいことにここまで怪我なくキャリアを送れているので、身体が動くうちは選手としてやっていきたいですね。まだまだ成長できる余地はあると思っているし、それを信じて毎日トレーニングや試合をこなしています。自分の強みは、周りを笑顔にする力。そういったことを考えるのが好きな人間なので、応援してくださる方に楽しみ・喜びをもっと提供していきたいです!」
飽くなき向上心とポジティブ思考がある限り、千葉はどんな試練にも立ち向かっていく。
[プロフィール]
千葉和彦(ちば・かずひこ)/1985年6月21日生まれ、北海道出身。日生学園第二高―AGOVVアプルドーレン―ドートレヒト(ともにオランダ)―新潟―広島―名古屋―新潟。抜群のビルドアップ能力で縦パスを入れることを恐れず、最後方からパスサッカーの起点となる。明るく、気さくなキャラクターでファンからも愛され、ムードメーカーとしても輝きを放つ。
(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)