「レッズの先を見てやっていけたら」 引退表明の阿部勇樹がサポーターに呼びかけたことは?
「今でも浦和レッズというクラブは十分に大きい。ただ…」
セカンドキャリアでは指導者の道を目指していくと話した阿部は、この日の引退会見で今後の浦和に対して期待する思いを口にした。
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「今でも浦和レッズというクラブは十分に大きいと思う。ただ、すべてが1つになっているかと言われれば、そうなり切れていない部分もあるのかなと思う。これだけの関係者、現場のスタッフ、応援してくれる方が1つになったらとんでもない力が発揮されるんじゃないかと思う。さらに浦和レッズがアジア、世界に届くようになっていくことが僕自身も望んでいることなので、まだまだ選手として残り1か月あるのでやれることはやっていきたい」
そのうえで、「レッズが好きなので、やっぱり」と微笑んだ阿部は、「サポーターに1つ、良いですか?」と切り出してメッセージを送った。
「良いことも悪いこともニュースになるのが浦和レッズだと思う。僕ら選手は子どもたちが『レッズのサッカー凄いね』『レッズのサッカー選手になりたい』と思ってもらえるようにプレーしないといけない。サポーターは『レッズの応援凄いね』、『俺たちもやりたいね』と思われるような存在に、今でもなっていると思うけど、もっともっと大きくしていくと考えるのなら、もっと増やしても良いと思う。選手もそうですし、サポーターの方も一緒に、レッズの先を見てやっていけたら」
タイトルを獲った試合後、阿部はいつも真っ先にサポーターに向かって喜びを表現してきた。その阿部が引退会見としてメッセージとして、未来を見ながら呼びかけたのは「1つになる」ことだった。それでも今季の最終盤、浦和はリーグ戦が終わった後に天皇杯の準決勝以降の戦いを残す。その1つになった姿と大団円のハッピーエンドを現役生活の最後に味わうチャンスは、まだ残っている。