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W杯ストレートインならず C・ロナウド、惜敗の落胆姿に海外注目「セルビアが心を砕いた」
欧州予選の最終節でグループ2位に落ち、プレーオフに回る形に
クリスティアーノ・ロナウドらタレント揃いのポルトガルが、カタール・ワールドカップ(W杯)のストレートインを逃した。現地時間11月14日に欧州予選の最終節でセルビアに1-2で敗れたため、グループAの2位でプレーオフに回ることになった。主将のロナウドは試合後にピッチに座り込むなど、落胆の色を隠せなかった。
最終節を前にポルトガルとセルビアは勝ち点17で並んでおり、得失点差でポルトガルが首位。自動出場権獲得は各グループ1位のみで、直接対決によって雌雄が決することになっていた。
先にリードしたのもポルトガルだった。試合開始2分、マンチェスター・シティのMFベルナルド・シウバが高い位置のプレスでボールを奪うと、こぼれ球を拾ったMFレナト・サンチェスが右足のシュートでセルビアゴールを破った。
セルビアは前半33分、細かくパスをつなぎながらポルトガル陣内に攻め込み、10番のMFドゥシャン・タディッチが左足でミドルシュート。GKルイ・パトリシオは反応してボールに触るも、防ぎきれずにボールはゴールラインを割った。
その後は互いに得点が生まれないまま時間が経過したが、終了間際にドラマが待っていた。セルビアが右サイドでCKを獲得。ショートコーナーからタディッチがファーサイドを狙ったクロスを供給すると、これをFWアレクサンダル・ミトロヴィッチが頭で押し込んだ。これが決勝点となりセルビアが劇的勝利。ドラガン・ストイコビッチ監督率いるセルビアは2大会連続となる本大会出場を決めた。
この結果について、スペイン紙「マルカ」は「セルビアがワールドカップ予選突破を決め、クリスティアーノ・ロナウドの心を砕いた」と報じている。ポルトガルのキャプテンFWロナウドは試合後にピッチに座り込んだ。また、同紙はロナウドが涙を見せていたとも伝えている。
今年3月に行われた第2節のセルビア対ポルトガルの一戦では疑惑の判定もあった。2-2で迎えた試合終了間際にロナウドが放ったシュートはライン際でDFにクリアされたが、リプレー映像ではボールはゴールラインを割ったように見えた。しかし、主審はこれをノーゴールとジャッジ。当時は欧州予選にビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)が採用されていなかったため、この判定が覆ることはなかった(第4節からVARが導入)。判定への猛抗議で警告を受けたロナウドがキャプテンマークをピッチに投げつけたことでも大きな話題となった。結果論とはいえ、あのシュートが得点として認められポルトガルがセルビアに3-2で勝利していれば、得失点差でポルトガルが首位通過となっていた。
無念の敗戦となったポルトガルはこれでグループA2位になり、プレーオフで出場権獲得を目指す。