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これぞプレミア名物「ベンゲルVSモウリーニョ」 今季は乱闘寸前の小競り合いで幕開け
舌戦だけでは終わらない因縁の2人
アーセナルのアーセン・ベンゲル監督と、チェルシーのジョゼ・モウリーニョ監督が5日、ホームのチェルシーが2-0で勝利した、ロンドン・ダービーで小競り合いする一幕があった。
前半、チェルシーのイングランド代表DFガリー・ケーヒルが、アーセナルのチリ代表FWアレクセイ・サンチェスにラフプレーを見舞ったことをきっかけに2人は口論に発展した。ついには、ベンゲル監督がモウリーニョ監督の胸を何度も突き飛ばし、乱闘寸前にまでベンチもエキサイトした。
ベンゲル監督は興奮気味に語った。
「一体何に後悔すると言うんだ。押したって? 少しだけだ。本気で押そうとしたらあんなものじゃない」
自らを“スペシャル・ワン”と呼ぶポルトガル人監督は、かつてチェルシーに対する発言の多いベンゲル氏を「のぞき魔」呼ばわりした。今年2月には、アーセナルが長い間タイトルから遠ざかったことから「失敗のエキスパート」と挑発するなど、2人の舌戦と因縁はプレミアの名物でもある。
この小競り合いでは二回りぐらい身体の大きい長身のベンゲル氏に圧倒されたモウリーニョ監督だが、勝利後は大人の対応を見せた。
「ビッグゲームで、ビッグクラブ同士の戦いで、ライバル同士のどちらにとっても大事な試合だったので、熱くなった。そういう状況では感情的になる。フットボールの世界で私はさまざまな過ちを犯してきた。今回は私はテクニカルエリアにいただけだから私には何の問題もない。だが、試合も終わったので、この話も終わりだ」
そう語っているものの、優勝候補に挙げられる両軍の因縁が一段と深まったのは事実だろう。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
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